2023 Fiscal Year Research-status Report
Impact of greenwashing behavior on branding in sustainable corporate
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23K01647
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
徐 恩之 広島大学, 人間社会科学研究科(社)東千田, 准教授 (00638421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 愛子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 准教授 (10898878)
徐 康勲 広島修道大学, 商学部, 准教授 (40907010)
金 宰ウク 広島大学, 人間社会科学研究科(社)東千田, 講師 (50599264)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | green washing / green skeptisism / 制御焦点理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究初年度であり、主な目標は次の3点であった。1)green washingに関する研究のレビュー、2)green washingに関するテキストデータの収集及び分析、3)多様な業種に対する企業インタビュー。 まず、1)については、サステナビリティ、消費者行動、企業戦略、CSRといった幅広い研究分野からgreen washingをメインキーワードとして文献を収集しレビューを行った。そこから、企業のgreen washingにより起こりうる諸問題と原因を把握し、中でも、企業のgreen発信に関する消費者のグリーン懐疑主義(環境的な主張またはグリーン製品の環境における成果への疑いの傾向)に焦点を当てることができた。 2)については、日経テレコンをはじめ、公開されている刊行物を対象として、green washingという単語の前後の文章を含むテキストデータを収集し、ハイブリットテキストマイニングをする準備を行った。 3)については、生産財企業(大手ガス会社のESG担当者)と消費財企業(大手飲料メーカーのIR担当者)を対象に、サステナブルな活動状況及び意思決定の流れ、企業におけるgreen washingに対する認識、企業としてgreen washingに対する対策方法、green washingの対策としての企業外部組織との連携状況についてインタビュー調査を行い、その内容は、代表者と研究分担者である高井氏が参加しているサステナブル研究会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね目標としている作業を行っており、研究における重要キーワード及び理論について掴むことができた。テキストマイニングの分析に向けてテキストデータを収集しており、分析の途中である。また、それと別途に企業及び消費者を対象とするアンケート調査も進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は研究2年目であり、今年度行った研究レビューを論文化すると同時に質問票調査に向けて、概念及びアンケート項目を収集する予定である。また、研究分担者たちと研究会を開き、お互いの研究内容を共有することで、シナジーを得るような試みを行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究分担者の方で、予定していた調査回数が減ったため、多少の次年度使用分が生じている。 そこで、次年度使用額は、令和6年度の10月に、研究成果発信のための、学会参加を企画しており、そのための旅費として利用する予定である。
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