2023 Fiscal Year Research-status Report
眼炎症疾患の患者を中心とした診療連携におけるぶどう膜炎診療システムの有用性
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23K01903
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
原田 陽介 広島大学, 病院(医), 講師 (10464314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳井 亮二 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10346554)
土居 岳彦 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (20572100)
木内 良明 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (40214738)
田中 武志 広島大学, 病院(医), 助教 (40325197)
吉田 雄介 広島大学, 病院(医), 助教 (60772051)
平田 信太郎 広島大学, 病院(医), 教授 (90525461)
日山 知奈 広島大学, 病院(医), 助教 (10984437)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 地域連携 / ぶどう膜炎診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
ぶどう膜炎患者の多くは、大学病院などの総合病院とかかりつけ眼科との連携が必要な患者である。そのため診療科間、医療機関間の連携を強化するために連携システムを構築するのが本研究の目的である。2023年度はまずぶどう膜炎連携手帳の開発を開始した。ぶどう膜炎には眼科以外にも内科、小児科、皮膚科など複数の診療科が関与しているため、これまで眼科が患者に発行している緑内障手帳や糖尿病手帳より眼症状、全身状態、使用薬物など情報が多岐にわたるため、手帳などの連携用ツールのレイアウトについては眼科医以外の視点として内科(特にリウマチ科)、小児科、皮膚科など他診療科の意見が重要である。今年度はぶどう膜炎手帳の試作品を作成することができ、これを用いて眼科及び他科の意見を聴取している段階である。 この取り組み開始後から、他科連携・施設間連携が強固になっており、患者の所謂ドロップアウトが減量している印象を受ける。こちらについても連携強化による患者の通院コンプライアンスの変化について客観的に評価を開始している。その中でもドロップアウトしてしまった少数例の患者から他診療科間で協議して問題点を洗い出し、患者の通院意欲を維持できる方法を模索し、連携手帳などに反映する予定である。 研究開始以降、他診療科、他施設間との連携が深まったことにより2023年度も多数の診療科の垣根を超えた診療体制ができたため、後述のように眼科のみならず、皮膚科、脳外科などとの共著論文が受理されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ぶどう膜炎連携用ツールにおいては眼科以外の診療科及びかかりつけ眼科医の意見を元にレイアウトについて手帳の試作品作成し、実際使用を行なって眼科及び他科の意見を聴取している段階であり、研究終了時にはまずは広島県内のぶどう膜患者に行き渡ることができる見通しである。 一方で、オンラインぶどう膜炎管管理システムについては、個人情報保護の観点から、専門家に意見を聴取し試作段階である。 本年度はぶどう膜炎手帳を中心に連携強化をしており、実際に診療科間やかかりつけ医との連携が強まっている。今年はその中でもドロップアウトしてしまった少数例の患者から他診療科間で協議して問題点を洗い出し、患者の通院意欲を維持できる方法を模索しており、申請時に予定していた予定と比較してほぼ予定通りに進行していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
ぶどう膜炎手帳の試作品による評価を行いつつ、オンライン上でのぶどう膜炎管理システムの構築を行なっていく予定である。
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Causes of Carryover |
学会の参加がリモートでの参加に変更となり、旅費が節約できたため次年度使用額が生じた。次年度使用額(50000円)については学会参加費に使用する予定である。
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Research Products
(9 results)