2023 Fiscal Year Research-status Report
コホートデータ活用と事例検討による子育て支援専門職の危機対応支援プログラムの開発
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23K01918
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
田中 笑子 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (40727278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨崎 悦子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 講師 (60529866)
園田 和江 大阪成蹊短期大学, 幼児教育学科, 講師 (70811214)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | コホート研究 / 次世代育成 / 保育 / コンピテンシー / 危機管理 / ウェルビーイング / システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、虐待や発達障害、社会的不適応など配慮を要する子どもと養育者の増加傾向が見られる中で、専門職が家族全体を捉え、支援する力を育むことを目指すものである。危機的状況に対して多職種が連携し、寄り添い支援していく職務遂行能力(コンピテンシー)向上を目指し、コホート研究の手法を用いて既存データを活用し、さらに必要な情報を収集・分析し、介入の根拠の創出を目的とする。本年度は、対象者と支援者間の相互作用の実態を明らかにし、支援者による危機介入について、文献レビューと、事例検討に向けた事例作成に取り組んだ。専門職の危機対応を支援する教材とプログラムとして、文献検討により虐待や不適切な養育への対応、子どもの事故予防、障がい児への支援、災害に関する地域のレジリエンスを高める教育介入の観点から検討を行い、その要素を整理した。また、国内の研究実践動向を把握するため、国外の支援拠点において、子どもの危機と地域における対応に関する現地調査の実施を行った。また、災害などの危機に対応したシステム構築のニーズを把握し学会発表した。危機的状況に寄り添い、支援する能力を向上するプログラムとして、保育士養成課程の学生を対象に、①既存テキストの事例を用いた障害のある子どもへの支援に関する検討②子どもの視野を体験するアクティブラーニングプログラムを用いた子ども理解向上の可能性③既存のコホートデータを用いて危機的状況の類型化を試みた。この過程では、国内外の研究動向を把握し、研究課題の遂行を促進するため、国際交流セミナーを企画、開催し、危機的状況の理解と支援について議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り文献検討を行うとともに、国際研究セミナーの開催により国際共同が進んだ状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今後、コホート連携を進めることでデータ分析の向上を図る事とした。既存の事例をもとに、学生の学びや実践の専門職の意見を取り入れ、事例案を作成した。次年度は、評価方法に関する検討とともに、事例検討会を試行し、学びのプログラムとして整理し評価する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は文献検討と国内外の先進事例の視察、研究討議および危機的状況への対応力向上に向けた拠点整備を予定していた。しかし、共同研究者の都合や、協力者の募集状況により、会議のオンライン開催および次年度以降への延期により、旅費および研究会開催のための費用について次年度使用額が生じた。
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Research Products
(7 results)