• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

「松下英夫旧蔵資料」による『ホーム・エコノミックス思想の生成と発展』再考

Research Project

Project/Area Number 23K01964
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

八幡 彩子 (谷口彩子)  熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90259763)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords松下英夫旧蔵資料 / 家政学史 / 松下英夫 / 実験学校
Outline of Annual Research Achievements

令和5年度は、箱詰めになっている資料を効率的に配架できる書棚の設置等、本研究遂行のための研究環境の整備に注力した。書架の設置完了後、『松下英夫旧蔵資料目録』と資料が梱包されている箱との対応関係の確認作業を進めているが、これまでのところ、松下英夫氏が著した『ホーム・エコノミックス思想の生成と発展』以降、同書の内容を補完すると思われる独自資料は確認できていない。引き続き、『松下英夫旧蔵資料目録』と梱包資料との対応関係を確認する作業を進め、該当資料の精査に努める予定である。
上記の作業の途上において、「松下英夫旧蔵資料」中に、初等教育研究資料第XXII集『家庭科 実験学校の研究報告(1)』文部省、が含まれていることが確認された。第二次世界大戦後、新しい教育課程を構築するため、文部省は「実験学校」による教育研究を推進しており、近年、関連する「実験学校」の資料集成(全9巻)が刊行された(水原克敏(編・解題)『戦後改革期文部省実験学校資料集成(編集復刻版)』不二出版)が、その中に、小学校家庭科に関する「実験学校」の資料は含まれていない。八幡が研究を進めてきた『鹿内瑞子旧蔵資料』に小学校家庭科に関する「実験学校」の資料は散見されるが、『鹿内瑞子旧蔵資料』中に含まれない活字化された資料が確認された意義は大きい。また、経済学、経営学の土台の上に家政学理論の構築を進めた松下英夫氏が、小学校家庭科の研究に昭和30年代から関心を持っていたことを示す資料として興味深い。
関連する戦後小学校家庭科の展開に関する研究と松下英夫氏の家政学理論との関わりについて、今後検討を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和5年度、2件の文部科学省委託事業に立案者として関わることになったため、本研究のための時間が十分に確保できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

令和6年度は、他のプロジェクトに関わる予定はないため、本研究に注力できる予定である。

Causes of Carryover

アルバイト従事者の確保が難しく、資料整理のためのアルバイト謝金が当初予定していた金額より少なかったため。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi