2023 Fiscal Year Research-status Report
しつけと称する虐待の生成メカニズム―「世代間継承」に注目した東アジア比較研究
Project/Area Number |
23K01986
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
李 キョンウォン 岡山大学, 教育学域, 教授 (90263425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 香 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (30786158)
篠原 久枝 宮崎大学, 教育学部, 教授 (40178885)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | しつけ / 児童虐待 / 東アジア比較 / 世代間継承 / 訓育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、東アジアの3か国の日本、韓国、中国を研究フィールドとして、「世代間継承」の視点に注目し、しつけと称する虐待の生成メカニズムの解明を試みることである。2023年度には以下のことを行った。 1)日本、韓国、中国における先行研究と法制度の現状について資料を収集した。2)3か国における文化背景を考慮しながら「子どものしつけと虐待に関するインタビュー調査」というタイトルに基づいて「半構造化インタビュー」項目を設定した。3)韓国のジュンジュ地域において、小学校の低学年の子供を持つ保護者を対象とした第1回目のインタビュー調査を実施した。 本研究は岡山大学大学院教育学研究科「研究倫理委員会」の承認を得て実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2023年度の研究計画は、3か国における資料調査と2024年度の調査実施の「半構造化インタビュー」調査項目を設定することであった。3人の研究者における研究打合せが順調に進み、インタビューに向けて、調査項目の設定、さらに、「研究倫理委員会」における研究倫理承認を得たことから、韓国におけるインタビュー調査に着手することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、日本と中国のインタビュー調査実施、韓国の追加調査を予定している。
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Causes of Carryover |
日本の統計や法律などの資料調査をすでに実施していたため、今年度配分金額の使用は発生しなかった。次年度のインタビュー調査の実施などにおいて用いる予定である。
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[Book] 教育科学を考える2023
Author(s)
小川容子他編集(李璟媛分担)
Total Pages
369
Publisher
岡山大学出版会
ISBN
978-4-904228-77-7
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