2023 Fiscal Year Research-status Report
各国の家庭科とハンドメイドブームからみる被服製作教育の展望
Project/Area Number |
23K01991
|
Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
Principal Investigator |
太田 茜 東京家政学院大学, 現代生活学部, 助教 (70369560)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淑江 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70636456)
水野 夏子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 准教授 (70738541)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 手芸 / ハンドメイド / 家庭科 / 被服製作 / 編物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は日本及び諸外国の教育課程で特に布を用いた実習がどのように行われているか、またそのことが手芸を趣味として行う人に影響を与えているかを検討することで既製服中心の現在の衣生活に即した被服教育の内容を提案することである。(1)教育課程でどのような布を用いた実習が行われているかの調査を行う。2023(令和5)年度は日本や諸外国の家庭科教育における手芸についての文献調査を行った。また、(1)と並行して(2)手芸を趣味として行う人の実態調査を行う。2023年度はアンケート及びインタビュー項目の選定、手芸を趣味として行う人についての実態調査を行った。さらに世界的にも編物が盛んに行われている地域である北欧の図書館や手芸店等の現地調査を行い、日常生活にいかに手芸が浸透しているかについての検討を行った。 (1)日本の家庭科教育における手芸の変遷については学習指導要領の中から手芸に関する項目を網羅する調査を行い、その変遷が教科書にどのように表れているかを調査しているところである。これは2024年度中に論文などで成果発表を予定している。 (2)手芸を趣味としている人へのアンケート及びインタビュー調査については項目の選定と審査に時間がかかったため2023年度中の開始ができなかったが、両者の倫理審査を終えたため2024年度に実施予定である。また、調査対象となる母集団の一つである編物を主にする人たちについてはある程度分析ができたため口頭発表のエントリーを行い、第76回日本家政学会大会(2024年5月 椙山女学園大学)での演題採択がされたため発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献調査は比較的順調に進めているが、国によっては教育課程が国単位ではなく自治体単位のものもあり、文献の数が膨大になっていることがあげられる。また、アンケート及びインタビュー調査は項目の選定に想定以上に時間がかかったため、やや遅れて進捗している。
|
Strategy for Future Research Activity |
文献調査については引き続き進める予定である。 アンケート調査を行い、その中から対象を選定してインタビュー調査を実施予定である。アンケートはGoogleフォームを用いてオンラインで行うため、口頭発表のタイミングでフォームの公開を行う予定である。また、2024年夏に韓国・ソウル開催予定である国際服飾学術会議に太田・田中両名が参加予定のため現地に集まる韓国及び台湾他の服飾研究家に協力を依頼する予定である。
|
Causes of Carryover |
アンケート調査の資料整理とインタビューの謝礼を計上していたが、項目設定の検討や倫理審査に時間がかかったため2024年度に行うこととしたため 国外調査を2件予定していたが、社会情勢の影響を鑑みて1件を取りやめたため旅費の執行額が減少した。国内での打ち合わせはすべてオンラインもしくは学会のついでに行ったため国内旅費の執行を行わなかった。
|
Research Products
(1 results)