2023 Fiscal Year Research-status Report
超低出生体重児診療に特化した臨場感実現によるシミュレーションプログラムの開発
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23K02106
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
飯嶋 重雄 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (00339144)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 超低出生体重児 / シミュレーション / 新生児蘇生法 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.超低出生体重児診療におけるシミュレーションを実施・記録するための機器の準備:術者目線の動画記録装置として、頭部装着型のウェアラブルカメラと記録動画保存のためのノートパソコンを購入した。また、臨場感実現のためのシミュレーションに必要な超低出生体重児マネキン、モニター、モニターシミュレーターなど機器の保管状況・機器動作確認を行った。さらに、実際のシミュレーションを想定した状況におけるウェアラブルカメラによる動画記録のテストを行った。その結果、記録動画の視点と実際の術者目線とが一致せず、カメラの頭部装着位置や角度の調整を繰り返し行った。 2.シミュレーションに取り入れるシナリオ作成のための超低出生体重児診療場面の立案:超低出生体重児診療場面として、出生時蘇生処置、薬剤投与、輸液ルート確保、人工呼吸器管理中の急変等を立案し、実際の医療行為を浜松医科大学医学部附属病院新生児特定集中治療室(NICU)での医師および看護師の診療状況を見学して、それぞれの場面における診療状況を確認した。 3.超低出生体重児蘇生シミュレーション実施のための情報収集:蘇生シミュレーション実施に当たり、最新の新生児蘇生法シミュレーション実施方法とその問題点等について情報を得るため講習会に参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェアラブルカメラ装着による動画記録に当たり、記録動画の視線と術者の実際の目線とに乖離があり、その改善のための頭部装着位置や視線調整に苦慮している。 臨場感実感のために不可欠なモニターシミュレーターの操作に不慣れであり、スムーズな流れでシミュレーションを遂行する技術の習得に時間を要している。 シミュレーションのシナリオを立案するに当たり、NICUにおける医師・看護師の実際の診療行為を見学する必要があるが、研究責任者が立案した診療行為を見学できるタイミングが少なく、シナリオ作成に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
シミュレーション動画記録のためのウェアラブルカメラの撮影テストを繰り返し行い、記録精度の向上をはかる。 超低出生体重児マネキン、モニター、モニターシミュレーターの操作を繰り返し行い、臨場感実感のためのシミュレーション実施技術を向上させる。 NICUにおける診療行為の見学を繰り返し行い、実際の診療に即したシミュレーションシナリオを考案、修正していく。 機器およびシナリオの準備が整い次第、シミュレーションを実施し、課題を確認する。 関連する学会、研究会、講習会に参加して情報収集を行う。
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Causes of Carryover |
動画記録のためのウェアラブルカメラの購入額が当初予定していた額より少なかったため、当該年度分として請求した助成金との差が生じてしまった。 当該年度、シミュレーション実施の準備を繰り返し行っている際、術者目線の動画記録に加えて、インストラクター目線の動画記録も必要であることが判明した。そのため、ウェアラブルカメラに加えて固定式のビデオカメラの購入が追加で必要となっている。したがって、当該助成金を次年度分として請求した助成金と合わせて必要設備を購入する計画としている。
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