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2023 Fiscal Year Research-status Report

親子パネル調査データを用いた教育格差生成プロセスの実証研究

Research Project

Project/Area Number 23K02179
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

鳶島 修治  群馬大学, 情報学部, 准教授 (30708350)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords教育格差 / パネル調査 / 進学期待
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、パネル調査/親子ペア調査のデータを用いた計量分析によって、教育格差が生み出されるプロセスの解明に寄与することを目的としている。本年度は、国内外の先行研究のレビューや2年目・3年目に実施を予定しているインターネットパネル調査の設計を進めるとともに、既存の社会調査データを用いた二次分析を行った。
二次分析の成果として、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が実施している親子パネル調査「子どもの生活と学びに関する親子調査」のデータを用いて分析を行い、親子間の会話頻度と子どもの学業成績との関連を検討した。この研究の成果をまとめた論文は学術雑誌への掲載が決定している(査読付き)。
また、同じく「子どもの生活と学びに関する親子調査」のデータを用いて、母親の子育て情報源としてのインターネット利用の規定要因を、社会経済的地位や他の情報源の利用との関連に着目して検討した。この研究の成果をまとめた論文は『社会情報学』第12巻2号に掲載された(査読付き)。
この他には、中学生の学校外教育利用に関する分析を行い、中2時の成績があまり高くない場合に、母親の大学進学期待の有無によって中3時における塾の利用状況に違いが生じること、このような傾向が男子に関してだけ見られることがわかった。
現在は主に子どもと母親の進学期待の軌跡に着目した分析を進めており、中1時から高3時まで一貫して大学進学を期待していたかどうかが高偏差値の大学への進学と密接に関係していることを示唆する結果が得られている。この研究の成果については今後学会報告や論文の執筆・投稿を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画どおり、先行研究のレビュー、インターネットパネル調査の設計、既存の社会調査データの二次分析を進めることができた。本務の都合等で学会大会での口頭発表を行うことができなかったが、論文の執筆・投稿をある程度進めることができたため、おおむね順調な進捗状況といえる。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画どおり、2024年度および2025年度に中学生の子どもをもつ父親と母親を対象としたインターネット調査(2時点のパネル調査)を実施する予定である。今後は主に同調査の実施やデータの整備・分析を進めつつ、既存調査データの二次分析も引き続き進めていくことを予定している。

Causes of Carryover

本務の都合等で学会大会に参加できなかったこと、当初の予定よりも若干安価なノートPCを購入したことで残額が生じた。次年度の消耗品購入や調査実施費用に充てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 子育て情報源としてのインターネット利用の規定要因2023

    • Author(s)
      鳶島修治
    • Journal Title

      社会情報学

      Volume: 12 Pages: 33-47

    • DOI

      10.14836/ssi.12.2_33

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2024-12-25  

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