2023 Fiscal Year Research-status Report
Psychological Research for the Development of Inquiry-Based Learning Programs Using Edible Education
Project/Area Number |
23K02285
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
小畑 千晴 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (50454765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 孝司 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (00399768)
安久津 太一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (00758815)
川上 貴代 (笹川貴代) 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10254567)
DesMarais Eric 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40848660)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 食育 / 菜園活動 / 幼小接続プログラム / 食環境教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第一に食を通じて様々な学問分野へ展開するエディブルエデュケーション(EE)の手法を用いて、親子参加型の探求型学習プログラムを創発すること、第二に本プログラムによる親子の心理的変容を測定することであった。 プログラムの検討のために、EEの本拠地であるカリフォルニア州バークレーへの訪問を検討していたが、それがかなわない状況となったため、米国で類似の先進的な取組みを行うアリゾナ大学関連施設に視察と研究者との意見交換を行った。アリゾナ大学で同様のプログラムを実施する担当者は、教育心理学および臨床心理学の専門家たちが行っており、ガーデン活動の心理的効果を横断的および縦断的な立場から検討を行っていた。今回の訪問により、研究者グループの関係が構築でき、更なる関係の強化と、国際共同研究への展開を検討している。 こうした知見を踏まえながら、プログラムの翻訳と実践を行った。令和5年度は、令和6年度での本実験に向けた予備的実践を行った。大学内でのスクールヤードをフィールドにして、親子を対象にいくつかのプログラムを実践した。また、心理的効果を測定するために、幼児向けの心理テストを従来の紙を用いたものから、Iotを活用した心理テストを開発したため、それを利用した。それにより、子どもが自宅や落ち着いた場所で安心して回答することが可能になった。心理テストは親にも実施し、食を通じたプログラム実践前後でどのように変化したかを調査した。その課題と効果を踏まえながら、今年度実践する予定である。 作成したプログラムの検討には、研究チームメンバー以外にも現役の小学校教員、保育者、教育委員会のメンバーが参加しており、幼小接続プログラムとして妥当なものとなりうるかを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロジェクトのメンバー会議は定期的に開催されており、研究メンバーに加えて、教育委員会、現役の保育者および小学校教員が含まれている。これらのメンバーでプログラムの実践内容を検討した。 まず数多くあるプログラムから日本の保育施設で実践可能なものを選びだした。次にそれらを翻訳し、4~5歳の年齢に適応可能な内容なものであるかどうか、実践する季節など様々な視点でディスカッションを重ねた。その結果、5つ程度のプログラムが選択された。 この選ばれたプログラムを用いた食育体験会を岡山県立大学で実施し、地域の親子の協力により4回開催した。大学内のスクールヤードで、親子が野菜の苗植えから栽培、調理の一連のプロセスを体験しながら、植物である野菜についてのプログラムを実践した。プログラムは、試行的取組でもあり、いくつかの課題が明確になった。それを踏まえて、2024年度実施を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は本格的なプログラム実施を行い、検討を重ねたうえで成果としてまとめたい。すでに、協力関係にある地域の保育施設での実施協力の承諾を得ており、それらの結果を踏まえて今回の研究成果としたい。 また、今回作成したプログラムが、広く利用されるために公開し検証を重ねていくことを想定している。保育施設等からのフィードバックをもらいながら、ブラッシュアップを図ることを考えている。そのために、報告書やHP等で掲載するなどして広く周知できるよう努めていく。
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Causes of Carryover |
2023年度3月末にアメリカへの視察および図書の購入を行ったが、振替処理の反映が年度末となった関係で、2024年度4月に入ってから経費処理を行った。そのため、2023年度40万円が未使用となっているが、実際はすべて使用されている。
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Research Products
(2 results)