2023 Fiscal Year Research-status Report
国語科の学びに向かう力の育成につながる「オーナーシップ」を核とした評価方法の開発
Project/Area Number |
23K02334
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
菊田 尚人 山形大学, 地域教育文化学部, 講師 (70907758)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | オーナーシップ / 国語教育 / 学習としての評価 / 主体性 / 学びに向かう力・人間性等 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、児童・生徒が「オーナーシップ」を自覚しながら「学習としての評価」に取り組むことで、児童・生徒の学びはどのように深まるのかを解明することである。「学びに向かう力・人間性等」の育成が学習指導要領で示される中で、自己を評価することで児童・生徒が主体的に学びを進める「学習としての評価」の充実が国語科には必要である。こうした現状に対し、学習活動を自分事と捉える意識としての「オーナーシップ」を児童・生徒に自覚させる工夫を取り入れた学習活動の提案とその効果検証を試みる。 研究初年度である今年度は、教室における調査の前提として、国内外の文献調査を通して国語教育研究における「オーナーシップ」という概念の理論研究を行った。また、研究協力校の教員と協同しながら、児童・生徒が「オーナーシップ」を自覚できる工夫を取り入れた授業を実践し、児童・生徒の学びの実態に関するデータを収集した。 研究成果については、学会発表2本、書籍1本である。 主たる成果としては、授業の前後に行った質問紙調査の結果から、児童・生徒が学習過程のどのような場面で「オーナーシップ」を感じることができたのかの実態を学会にて報告できたことがある。文献調査に基づく理論研究の成果を踏まえて、次年度以降も教室での調査を継続し、論文化を進めたい。なお、主として海外文献による調査の成果については、文献到着の遅れなどによって十分な分析や報告ができていない。次年度は、海外文献による調査の成果も生かしながら、授業分析の結果について論文化をしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外文献の到着が遅れたことなどにより、文献調査の結果を踏まえた論文化が十分にできていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度については、今年度の理論研究の成果を踏まえて、教室でのデータ収集および授業分析を行っていく。
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Causes of Carryover |
到着が遅れている海外文献があり、資料購入費の申請が次年度にまたがっているため。
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Research Products
(3 results)