2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an Inquiry-based curriculum for linear algebra as a subject-specialized course in mathematics teacher training
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23K02415
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
袴田 綾斗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (50824215)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 大学数学教育 / 教員養成 / 教科専門科目 / 線形代数 / 探究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,数学教授学における理論である「教授人間学理論(anthropologiacl theory of the didactic)」に基づいている。この理論は,「そこで教えられたり学ばれたりしている数学知識はいったいどのようなものなのか」という問いへのアプローチを可能にする枠組みである。また,この理論は,従来の「予め決められた内容を予め決められた仕方で学ぶ」ような教授パラダイムの代替として,「ある問いに対する答えを導くために,必要なものは必要に応じてなんでも使う」という,探究に基づく教授の在り方を提示しており,新たな教授パラダイムの可能性を拓く枠組みとしても注目されている。 2023年度は,研究計画にしたがい,この教授人間学理論に基づき,線形代数と呼ばれる領域で取り扱われる知識の概念分析を行った。また,並行して,探究のための教材を開発し,それを用いた予備実験を行った。それぞれの成果は,海外の研究者も招いた国際セミナーで報告を行ったり,国内の学会で研究発表を行ったりして公表している。これらの成果について,まだ論文の形では公刊されていないため,今後は論文執筆も進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に計画されていた研究課題に順調に取り組むことができ,その成果も国際セミナーや国内学会で発表することができたため,「おおむね順調に進展している」と判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに取り組んできた研究の成果を論文としてまとめて公刊する。また,開発した教材を用いた教授実験の本実験を進める。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:2022年度頭までの新型コロナウィルスの影響で,2023年度に予定されていた国際学会が一年後に延期されたため,旅費として計上していた額の執行が不要となった。 次年度の使用計画:論文執筆に係る英文校正費やオープンアクセス費に充てる。
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