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2023 Fiscal Year Research-status Report

小学校の調理実習における食物アレルギー対応実践モデル構築のための研究

Research Project

Project/Area Number 23K02418
Research InstitutionJumonji University

Principal Investigator

林 典子  十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (30775870)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 渓円  実践女子大学, 生活科学部, 教授 (20768890)
佐藤 雅子  聖徳大学, 人間栄養学部, 講師 (40882197)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords食物アレルギー / 調理実習 / 家庭科
Outline of Annual Research Achievements

昨今、食物アレルギーをもつ子供が増えているという現状があり、小学校での学校生活では、給食、調理実習などにおいて食物アレルギー対応が必要である。学校給食の食物アレルギー対応に関しては、文部科学省より「学校給食の食物アレルギー対応指針」などのガイドラインが示されている。一方、調理実習に関してはガイドラインなどの指針は存在しない。そこで、本研究では、小学校の調理実習における食物アレルギー対応の現状、食物アレルギー対応を行うにあたり苦労している点、食物アレルギー対応を行うにあたり充実を望むこと等を明らかにし、小学校での食物アレルギー実践モデルを構築することを目的としている。
2023年度は、小学校にて調理実習を担当する教員を対象としたweb調査を開始し、現在継続中である。調査項目は、食物アレルギー児の有無、調理実習における実際の食物アレルギー対応、食物アレルギー対応で苦労している点などとしている。2024年5月現在、74名に調査協力を得られ、約4割が調理実習の食物アレルギー対応に苦労しているといった回答を得ている。苦労している点は、調理内容の検討、食材の選択や購入などといったことが挙げられている。食物アレルギーの対応について望むことは、調理実習の食物アレルギー対応事例集、調理実習の担当教員の増員などが多く挙がっている。2024年度も継続して全国の複数の自治体に対して調査依頼を行っていく予定である。2024年7月末に調査を終了し、全データの解析を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度に小学校にて調理実習を担当する教員を対象としたweb調査を開始し進行中であるが、2023年度に食物アレルギー児および保護者を対象とした小学校の調理実習に関する調査も実施を開始する予定であった。しかし、小学校の調理実習担当教員を対象とした調査の依頼や実施に、マンパワーが想定外にかかったため、食物アレルギー児および保護者を対象とした調査は2024年度に実施を開始する。

Strategy for Future Research Activity

2024年度前半は、小学校の調理実習担当教員を対象とした調査を継続する。2024年度に打診していない地域の教育委員会などに調査に関して打診し、調査協力者を増やすことを目指す。
また、2024年度は、食物アレルギー児および保護者を対象とした調査を開始する。全国の食物アレルギー患者団体およびアレルギー中心拠点病院である国立病院機構相模原病院に通院する食物アレルギー患者に調査協力依頼をする。調査項目は、調理実習担当教員を対象とした調査項目と同一の項目を設定し、調理実習の食物アレルギー対応の実態について、教員、患者両者の目線での解析を行えるようにする。
2024年度後半は、これらの調査結果のデータ解析を進め、調理実習の食物アレルギー対応の好事例を整理し、実践モデル案を構築していく。

Causes of Carryover

2023年度に実施を予定していた食物アレルギー児および保護者を対象とした調査を2024年度に実施することに変更したことに伴い、2023年度には調査対象者への謝金が発生せず、データ入力などに関する人件費や調査に関連する消耗品費も発生しなかったため、次年度使用額が生じた。
2023年度の残額は、2024年度に実施する食物アレルギー児および保護者を対象とした調査に関する費用(調査対象者への謝金、データ入力などに関する人件費や調査に関連する消耗品費)として使用する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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