2023 Fiscal Year Research-status Report
生徒参加による校則(ルール)づくりを中心とした主権者教育の日米仏独比較研究
Project/Area Number |
23K02422
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
大津 尚志 武庫川女子大学, 学校教育センター, 准教授 (40398722)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 雄一 筑波大学, 人間系, 助教 (20791958)
荒井 文昭 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (40244404)
柳澤 良明 香川大学, 教育学部, 教授 (40263884)
宮下 与兵衛 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (50714804)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 校則 / 主権者教育 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
校則および主権者教育に関して国際比較をとおした研究をおこなう科研である。代表者はヨーロッパの校則について研究しているが、今年度中には、ドイツの校則、イギリスの校則について原稿をかくことができた。今後、メインとしているフランスについてもさらなる原稿を書くことを構想している。日本の校則については、明治時代から現代におよぶ歴史的研究をふくむ雑誌論文を書くことができた。また、日本の私立学校における「男女交際禁止」の校則に関しての判例にかかわる原稿をかくことができている。男女交際禁止校則に関しては、学会発表(日本教育法学会)を行ってもいる。私立学校において校則で「男女交際」をしたことを理由に懲戒処分等ができるかという問題を扱ったものである。他に、日本教育学会のラウンドテーブル「服装・所持品規定を問いなおす」において、ほかの大学の先生とともに英米独仏の校則の服装規程にふれる発表をおこなった。服装規定に関して、制服のある国、ない国およびほかの規制についてを厚かった。他にも「法と教育学会」から招待されて発表をおこなったところもある。フランスの校則については、日本シティズンシップ教育学会の特別講座において招待発表を行うことができた。 研究分担者による関連する原稿執筆が2本(雑誌論文)、学会発表(日本教育経営学会)が1本ある。 いずれも、校則および主権者教育に関係するものであり、ある程度の業績をあげることには成功していると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一年目にして、研究代表者、研究分担者による原稿執筆はある程度できている。2年目以降は海外調査をふくめて研究をする所存である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度内には、フランス・ドイツの調査を、2025年度内にはアメリカ調査を予定している。
|
Causes of Carryover |
予定どおりにすすまず、繰り越したところがある。2024年度は独仏調査を考えている。円安や物価高を理由に、予定より費用がかかる可能性が想定される
|