2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Pre-Enrollment and First-Year Educational Programs to Support Dual Careers of Student-Athletes
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23K02541
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Research Institution | Nippon Bunri University |
Principal Investigator |
吉村 充功 日本文理大学, 工学部, 教授 (10369134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 啓一 北陸大学, 経済経営学部, 教授 (30341481)
東寺 祐亮 日本文理大学, 工学部, 准教授 (70758656)
中村 有希 九州共立大学, スポーツ学部, 講師 (80826686)
高見 大介 日本文理大学, 工学部, 助教 (90723073)
吉田 明 日本文理大学, 未登録, 研究員 (00884181)
石川 勝彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (30714779)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | デュアルキャリア / 入学前教育 / 初年次教育 / 自己調整学習 / 経験学習サイクル / FD |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学生アスリートのデュアルキャリアを支援するため、入学前教育や初年次教育を通じて組織的・体系的に展開する教育プログラムの開発・検証および担当教員・指導者のFD研修プログラムの開発を目的としている。開発する教育プログラムは、学生アスリートの豊かなスポーツ経験に着目した文章表現プログラムであり、日本語リテラシーのみならず、メタ認知や自己調整学習といったスキルを育成し、正課授業と大学スポーツの相乗効果を生み出す基盤を構築することを目指している。 研究初年度の本年度は、大学実態調査に向けた個別大学インタビュー、開発した入学前教材についての効果検証と改善、開発する初年次教育プログラムに必要な要件整理を行った。 実態調査では、デュアルキャリアを意識した支援を実施している複数の大学を対象に学生アスリートに対する入学前から初年次の正課内外のデュアルキャリア支援の実態と課題についてインタビュー調査を行い、各校の共通項や違いを整理するとともに、全国調査に向けた調査項目の精査を行った。 入学前教材の開発では、受講者アンケートを基に教材の適切性を確認するとともに、伴走者を設定する有効性、伴走者マニュアル作成の必要性などを整理し、次年度に向けた改善を行った。 初年次教育教材や教員・指導者研修プログラムの開発に向けては、アスリート学生の現状や彼らの考え方、一般学生との関係性や指導者の巻き込み方など各大学が抱えている課題を明確化し、デュアルキャリアを組織的に支援する重要性を共通認識とするため、2回の公開研究会(シンポジウムやラウンドテーブル)を開催した。これらの結果より、次年度に向けた要件を整理することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では3カ年で、(1)大学実態調査、(2)入学前教育用教材の改善、(3)初年次教育用教材の開発および(4)教員・指導者研修プログラムの開発の4つの内容を進めることとしている。 (1)実態調査では、当初全国調査を最初に行うこととしていたが、予備調査においてスポーツ系学部の有無、規模等で実態がかなり異なる恐れが判明したことから、次年度に予定していた個別大学インタビューのいくつかを先に実施することで調査項目の整理を行った。 (2)入学前教育用教材の改善については、試行プログラムの受講者に対してアンケート調査等の実施、検証を行い、次年度に向けたプログラムの改善を予定通り完了した。 (3)初年次教材の開発および(4)教員・指導者研修プログラムの開発については、複数回の公開研究会等を通じて、必要要件の整理を行っており、効果的なプログラムの開発に向けた準備が整った。 以上のことから、研究初年度の本年度の進捗状況は、若干の変更や遅れはあったものの概ね順調に進んでいることから、「(2)おおむね順調に進展している。」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
【現在までの進捗状況】に記載の通り、本研究では大きく4つの内容を進めている。今後は以下の研究を推進する予定である。 (1)大学実態調査では、個別ヒアリングを通じて整理したアンケート票をもとに、大学スポーツ協会(UNIVAS)加盟大学を中心とした全国調査を実施する。対象大学全体の学生アスリートに対する入学前から初年次のデュアルキャリア支援の実態と課題を明らかにする。 (2)入学前教育用教材の改善については、再試行プログラムの効果と改善点の把握、前年度との比較を行い、教材の完成を目指す。 (3)初年次教育教材の開発および(4)教員・指導者研修プログラムの開発については、それぞれでプログラムの開発、試行を行い、改善点の整理を行っていく。 各研究課題に取り組むにあたり、本研究メンバーのそれぞれの専門性、バックグラウンドを生かした役割分担を行い、効率的な研究を推進する。
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Causes of Carryover |
当初予定では、研究初年度の本年度に全国大学実態調査(アンケート調査)を計画していたため、これにかかる調査費、調査整理補助者の謝金等を計上していた。しかしながら、調査の全体計画を見直した結果、全国調査を次年度に先送りし、本年度は個別ヒアリング調査をオンライン等を活用して実施した。そのため、これにかかる経費を本年度使用せず次年度に繰り越した。あわせて、分析等に使用するPC等を購入予定としていたが、調査の先送りにあわせ、次年度に繰り越した。 以上の通り、経費のかかる研究内容を次年度実施とし、経費のかからない研究を本年度に前倒したことから、全体の予算使用計画には影響がなく、次年度請求した助成金とあわせて、次年度の研究を着実に推進する予定である。
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Research Products
(7 results)