2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on creating a governance structure to manage research integrity risks in university-originated startup ecosystems
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23K02546
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
明谷 早映子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (90820598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤尾 圭志 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70401114)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | スタートアップ / エコシステム / 研究インテグリティ / 利益相反 / リスク管理 / 実務者ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、アカデミアのスタートアップ・エコシステムにおけるリスクの実態について、調査・検討を行った。スタートアップ・エコシステムのリスク管理の実態調査と対応策の検討を実施するのは、政策形成・実践にかかる議論、組織の執行部の理解、現場の実務担当者との議論の場が極めて重要である。そのため、研究・イノベーション学会で研究コミュニティのリスクマネジメント・コンプライアンス研究懇談会を立ち上げるとともに、実務担当者のネットワークとして「研究コミュニティのリスクマネジメント・コンプライアンス(Risk Management & Compliance in Research communities (RMCR))」を立ち上げた。勉強会や事例研究会を実施し、実践に有益な議論の場が形成できている。学協会での研究報告を通じて、実務者ネットワークの拡大と実例の収集・分析の機会が増えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学協会での発表や実務者ネットワークの形成を通じて、政策面の情報収集・展開と、実務的課題の収集・分析・方策検討の機会づくりを実現できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
医療AIなど、スタートアップによるイノベーション創出が期待され、かつ、アカデミア、特に医師という利益相反リスクの高い人材が関与する可能性が高い分野にフォーカスした事例収集・分析・検討を強化する。また、検討結果をアントレプレナー教育やスタートアップの創業支援人材に展開する。
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Causes of Carryover |
2023年度は、海外調査が実現できなかったため、次年度使用額が生じた。2024年度での実現を予定している。
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