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2023 Fiscal Year Research-status Report

書字困難児童の早期発見を目的とした集団実施可能な検出システムの開発

Research Project

Project/Area Number 23K02579
Research InstitutionHokuriku University

Principal Investigator

河野 俊寛  北陸大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10726029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中川 正樹  東京農工大学, 学内共同利用施設等, 特任教授 (10126295)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsペンタブレット / 書字運動 / 集団実施 / 書字障害
Outline of Annual Research Achievements

初年度の成果としては,ワコム社のペンタブレット(IoT Paper)を使用し,定型発達小学生と書字障害のある児童生徒の書字運動データが取得できたことである。定型発達小学生については,研究協力同意の得られた小学校3校の1年生から6年生,計684名分のデータを取得している。書字障害のある児童生徒については,研究協力の同意の得られた30人分のデータを取得している。
本研究の目的は,①書字に困難がある児童を,困難さが重症化する前に早期発見するための,ペンタブレットを使った,集団実施可能な検出システムを構築すること,②そのシステムの有効性を学校及び医療現場において検証することであるので,①の基礎データを収集できたことになる。また,研究計画は,(1)定型発達児童の書字プロセス測定項目の選定と標準値の取得,(2)書字に困難を示す児童の書字プロセスの特徴の検討,(3)書字プロセス評価システムの開発と有効性の実証実験となっているので,(1)及び(2)の一部を実施できたことになる。
具体的な成果としては,①小学生における筆速と筆圧は1年生と高学年には差があり,学年進行と共に書字運動の自動化が進むこと,②聴写における文字前停留時間からは,助詞の「は」「を」の表記の自動化は3年生までに完成すること,③書字障害児の中には,助詞表記前の停留時間が,他の文字と比較して長い者がおり,助詞表記が自動化していない可能性があること等の3点が明らかになっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

研究計画では,(1)定型発達児童の書字プロセス測定項目の選定と標準値の取得,(2)書字に困難を示す児童の書字プロセスの特徴の検討,(3)書字プロセス評価システムの開発と有効性の実証実験となっている。(2)の分析対象のデータ収集まで,初年度の研究で行うことができている。その理由は,当初の計画では,書字障害のある児童生徒の選定,研究同意の取得等々に時間がかかることを想定していたため,2年目に実施することを予定していたが,初年度の段階で,調査対象候補としていた児童生徒及びその保護者に研究の説明をしたところ,積極的に研究協力に同意した児童生徒・保護者が多かったためである。

Strategy for Future Research Activity

研究計画の,(1)定型発達児童の書字プロセス測定項目の選定と標準値の取得,(2)書字に困難を示す児童の書字プロセスの特徴の検討,(3)書字プロセス評価システムの開発と有効性の実証実験,の中の(2)の分析を集中的に実施することと,今年度中に(3)の予備実験を実施したい。

Causes of Carryover

小学校3校での書字調査において,当初の予定よりも調査補助人数が少なくても調査実施可能であったことにより,人件費・謝金が少なくなったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ペンタブレットを使用した小学生の書字運動調査結果と書字障害評価への応用の可能性2024

    • Author(s)
      河野俊寛,土田洋一,堀江利彦
    • Organizer
      日本LD学会第33回大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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