2023 Fiscal Year Research-status Report
Identity Formation of Deaf Children and Young Adults with Cochlear Implants
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23K02612
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
岩田 吉生 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20314065)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / 人工内耳 / アイデンティティ形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年以降、聴覚障害者のアイデンティティ形成の研究に加えて、難聴者と同様に、二つの文化の所属に葛藤することが予想される国際児のアイデンティティ形成の研究をレビューしながら、難聴者のアイデンティティ形成を検討する上での視座を得ることを目的として検討を行っている。その結果、国際児にとって最も自然で安定的な「国際児としてのアイデンティティ」のように、健聴社会とろう社会の二言語二文化を習得し、両者の橋渡し的立場で生きる「難聴者としてのアイデンティティ」の存在が考えられた。 2023年度より現在まで、人工内耳装用青年のアイデンティティ形成に関する国内・国外の文献研究を行い、現状と課題を整理する最中である。今年度の前期には文献研究を終える予定である。 2023年度は、日本特殊教育学会第61回大会にて、思春期以降に人工内耳埋め込み手術を行った事例のインタビュー調査によるアイデンティティ形成に関してポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
人工内耳装用青年のアイデンティティ形成に関する国内・国外の文献研究を行い、現状と課題を整理する最中である。今年度の前期には文献研究を終える予定である。 現在は、人工内耳装用の大学生および20代の社会人を対象とした半構造化形式のインタビュー調査を実施を始めた。その上で、装用時期・教育歴・言語環境・心理的変化等の基礎資料を踏まえ、聴覚障害者としてのアイデンティティ形成に関して、各個人の変遷過程と現状について、グランティッド・セオリー・アプローチ(GTA)による質的分析を行う。 人工内耳装用の大学生および20代の社会人を対象とした質問紙の質問項目の検討を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、人工内耳装用青年のアイデンティティ形成に関して、3年の研究期間において、量的研究および質的研究を通じて、次の点を明らかにすることを目指している。 1)人工内耳装用青年のアイデンティティ形成に関する国内・国外の文献研究を行い、 現状と課題を整理する。 2)人工内耳装用の大学生および20代の社会人を対象とし、質問紙を用いて、装用時期・教育歴・言語環境・心理的変化等の基礎資料を踏まえ、聴覚障害者としてのアイデンティティ形成に関する実態調査を行う。。 3)人工内耳装用の大学生10名および20代の社会人を対象とし、半構造化形式のインタビュー調査を実施して、装用時期・教育歴・言語環境・心理的変化等の基礎資料を踏まえ、聴覚障害者としてのアイデンティティ形成に関して、各個人の変遷過程と現状について、グランティッド・セオリー・アプローチ(GTA)による質的分析を行う。 2024年度は、この1)~3)の研究を進めていく。年度末までに研究成果を報告できるように前期にデータ収集、後期にデータ分析および論文執筆を進められるようにする。
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Causes of Carryover |
調査研究の手続きが遅れており、旅費の使用が少なかった。今年度は改めて計画を立てて、研究調査を進められるようにする。
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Research Products
(1 results)