2023 Fiscal Year Research-status Report
Support for acquiring chunking skills by reading source code using refactoring principles
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23K02697
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岸 秀一 広島工業大学, 情報学部, 教授 (10609902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 慎平 広島工業大学, 情報学部, 教授 (30455183)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | プログラミング / アイトラッキング / リファクタリング / 読解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,インデントの設定に焦点を当て,アイトラッキングを用いてプログラムの読解過程を解析することにより,インデントが読みやすさに与える影響を明らかにする.ソフトウェアライフサイクルにおける作業量の中で,保守作業が占める割合は非常に高いと言われている.特に,保守の全行程の中でも,ソースコードの内容理解,すなわち読解が最も時間的コストが高い作業となっている.このような背景から,ソースコード読解力は重要なプログラミング能力のひとつと位置付けられている.読解と共に,ソースコードの可読性について意識を向けさせることも,重要な読解学習のひとつとされている.ソースコードの読みやすさを左右する要因としては,コードの構造,命名規則,コメントの有無や品質,インデントや括弧の位置などが挙げられる.しかし,これらの要因が読みやすさに与える影響を定量的に示した研究については,十分に行われていない.そこで本研究では,インデントが読みやすさに与える影響に着目した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に記したとおり研究を遂行できている.よって概ね順調に進展していると評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,複合代入演算の設定に焦点を当て,アイトラッキングを用いてプログラムの読解過程を解析することにより,複合代入演算のが読みやすさに与える影響を明らかにする.
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Causes of Carryover |
複数の研究会や学会全国大会に参加予定であったが,所属機関の業務の都合により,全て参加を見合わせることになった.その結果,旅費,学会参加費が不使用となり,残額が生じた. (使用計画)論文投稿を既に数件進めており,論文投稿料として使用する計画を立てている.加えて,実講義での適用実験のために,残額を利用して複数の開発用計算機を購入することや,研究補佐の人件費として使用することを検討する.さらに,予算の余裕を活用し,システム開発の外注を行う予定である.
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