2023 Fiscal Year Research-status Report
プレゼンテーション教育におけるエビデンスベースの振り返りを促す授業デザインの研究
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23K02738
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
森 裕生 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 助教 (00758617)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | プレゼンテーション / 振り返り / 初年次教育 / デビデンスの活用 / 説明効果 / 初年次教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究初年度であることを踏まえて、助成前までに行ってきて研究の成果に基づいた新たな振り返り課題と授業デザインの検討、データの取得を行った。これまでの研究では、視聴状況と振り返り活動の関連の分析を行ってきた。一方で、振り返り課題における学生の活動は「他者へのコメント」「自身の発表について気付いたことや次回の目標の設定」などに留まっていた。そのため、研究1年目である2023年度から「エビデンスに基づいた振り返りを支援」に着目した課題を導入した実践と研究を行った。 2023年度は振り返り課題に「説明効果」に着目した課題を実施した。自身のプレゼンテーションについて模擬的に後輩に説明する課題を2クラスで導入した。中間プレゼンテーション時は、これまでの研究と同様に「他者へのコメント」と「自身の振り返り」であったが、最終プレゼンテーション時は「説明効果」に関する課題をクラスごとに以下の通り導入した。 ◇クラス1・フォーマット指定形式:「良くできた点」「課題が残った点」「その他気付いたこと」の3点をプレゼンテーションを見ていない後輩に説明を記述 ◇クラス2・自由対話形式:自身と後輩の模擬的な対話を通して、自身の良くできた点や課題点に言及しながら記述 2つのクラスで課題に取り組んだ学生の(1)それぞれの課題時の視聴状況、(2)振り返り課題の回答内容などのデータを取得した。 今後はこれらのデータをリソースに視聴状況と回答内容、実際のプレゼンテーションの評価など関連などに関する分析を行いながら成果を踏まえた翌年度の実践につなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先述の通り、研究1年目として助成前までに行っていた研究の成果を踏まえて、課題や授業のデザインを検討し授業実践を行った。授業終了から間もないため分析には多少の遅れはあるものの、データの取得は予定通り行っており、概ね順調に進捗していると言える。 今後は、分析とその成果の対外的な発表、2年目の実践における課題や授業デザインの検討などに進む。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目である2024年度は、(1)1年目に取得したデータの分析とその成果の発表、(2)1年目の成果に基づいた振り返り課題や授業デザインの検討を予定している。 特に(2)においては、1年目に着目した「説明効果」の成果に基づいて、課題内容の検討を行ったり、研究計画当初に予定していた「時系列チャート式」や「振り返りの観点を制約(提示)」などによる振り返りの支援などの新たな課題の導入も検討する。
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Causes of Carryover |
研究計画では、1から2年目にかけて、動画収録配信サービスのMediasiteシステムの導入を予定していた。これは研究代表者の所属機関においてMediasiteシステムのサービス終了が予定されていたためである。しかしながら、2023年度は移行期間としてサービスが継続的に提供されたことに伴い、本研究のMediasiteシステムの導入を1年見送り2から3年目に導入することとした。 以上より、物品費の支出は研究2年目である2024年度に支出を行う予定である。
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