2023 Fiscal Year Research-status Report
An Empirical Study of STEM Education to Develop Student Agency to Global Riverine Environmental Problems
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23K02759
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (40199914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (10282691)
加藤 和弘 放送大学, 教養学部, 教授 (60242161)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 国際河川環境教育 / シミュレータ / SimRiver / 珪藻標本 / 探究 / 国際間意見交換 / エイジェンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の3つの高等学校で実施した授業の解析を行った。いずれの学校でも最終的な学習目標として、世界の河川環境保全や改善について自らが具体的な考えを持てるようになることであった。3校は設置形態、校風、生徒の進路希望などが異なっており、かつ、各校の授業案は指導教員のカリキュラムマネジメントに任せたため異なっていた。ただし、最低限使用する教材および留意点は共通に実施した(日本とインドの珪藻の過去と現在の標本、SimRiverシミュレータ、過去と現在の河川のビデオと写真)。解析結果は、知識的なことに関しては、各校の授業の個性が表れ類似性は少なかった。一方、日本の河川やインドの河川に関しては、比較的共通の意識を持っていた。さらに、河川環境の改善や維持については、3校の生徒は、かなり共通の意識を持つことが明らかになった。つまり、アプローチは異なっていても、使用した教材とゴールの共通意識を持つことで、最終的な学習目標を達することができた。 教材ソフトウエアの改良として、イノベーションとしての下水の高度処理を学ぶためのシミュレーションプログラムを開発し、従来のSimRiverに組み込んだ。 また、インドの学校で授業を実施し、その後、日本の3校とZoomによる意見交換を実施した。インドで授業を実践する学校は、直前になって決定されたため準備不足があり、意見交換はもっぱらインドの生徒が日本の生徒に質問をし、日本の生徒がそれに答える形となった。しかし、日本の生徒は意見交換前に自らの考えをまとめていたほか、インドの生徒の質問に真剣に考え答えていた。その結果、インドの生徒は、日本における河川環境維持や改善の方法を学び、さらにそれらに関する疑問が解決できた。また、日本の生徒は質問に答えるためにグループ討論をして意見をまとめる過程を通して深く考えることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インドで授業をおこなう学校の決定が遅れたため、日本との意見交換直前にやっと授業ができた。このため、意見交換が日本側の提案、インドからの質問、インドへの回答という一方通行的な流れになってしまった。当初の予定では、インドからも提案があり、両国の提案に基づく双方向的なディスカッションを予定していたため、この点に関しては予定の途中までしか出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は余裕を持ってインドで授業が出来るよう、インド側との交渉を粘り強く行う予定である。また、米国の高等学校でも授業を実施し、こちらの生徒とも意見交換を進めていく。これにより、国際的視点から生徒の理科の観点からの判断力の育成をさらに進めていく。
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Causes of Carryover |
当初はCODの測定装置を初年度に購入予定であったが、シミュレーションプログラムを開発したことで相当額の支出を抑えることが出来た。一方、次年度予定している米国での授業実践であるが、円安および航空運賃値上げの影響を受け、当初計画した金額での実施が困難である。本年度の余剰金はこの補填に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)