2023 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation and model development of science communication activities in Metaverse
Project/Area Number |
23K02804
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
平松 正顕 国立天文台, 天文情報センター, 講師 (10608748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高梨 直紘 東京大学, エグゼクティブ・マネジメント・プログラム室, 特任准教授 (70625714)
川越 至桜 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (20598289)
日下部 展彦 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設), アストロバイオロジーセンター, 特任専門員 (40647385)
佐藤 祐介 和歌山大学, 教養教育部門, 講師 (30422017)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | メタバース / 科学コミュニケーション / バーチャルリアリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、メタバースに適した科学コミュニケーション活動の特徴と効果を明らかにすることである。本研究では、様々な条件での科学コミュニケーションイベントを実施し、参加者が受ける印象、テーマに対する理解、興味喚起の度合い、コミュニケーションの取りやすさ、質問の内容、活動後の知識の持続・関心の継続度などの違いを、アンケートとインタビュー調査によって明らかにする。初年度は、本研究の目的に適したメタバース空間内での科学コミュニケーション活動の形態および具体的なアンケート・インタビュー項目に関する調査検討を実施した。既存のメタバース空間(ソーシャルVR)では、天文学をテーマとしたものに限らない多様な科学コミュニケーション活動が実践されている。これらに参加・傍聴することによってメタバース空間内での参加者の反応の傾向を把握し、科学コミュニケーションを評価する際の評価軸や項目についての検討を進めた。ヘッドマウントディスプレイ等のVR機器に不慣れな参加者がいる場合には機器の不具合や接続トラブル等が頻発する様子も観察することができた。メタバース空間に入ること自体が大きな障壁となりうることが判明したため、今後の研究計画ではこの点に留意して科学コミュニケーション活動の設計を実施することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では、2年目以降にメタバース空間の経験が多くない人たちも集めてメタバース空間での科学コミュニケーション体験会を開催し、その効果や負荷を評価することとしていた。一方で1年目の研究活動によって、VR機器のオペレーションが参加者および体験会企画者にとって当初の想定以上に大きな負荷となることが判明し、研究計画の練り直しが必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画では、2年目以降に会議室等に希望者を集めてVR機材を利用したメタバースでの科学コミュニケーション体験会を開催し参加者にアンケート・ヒアリングを行う予定であったが、初年度の試行及び検討の結果これが困難であると判断した。このため、個別の機器を使用しない形態での試行やメタバース・VR機器に慣れた参加者を対象とするなどの変更を行う必要がある。VR機器を使用しない形態としては、プラネタリウム等のドーム空間にVR映像を投影して参加者に体験してもらうなどの代替方法を検討中である。
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Causes of Carryover |
当初の研究計画では、2年目以降に会議室等に希望者を集めてVR機材を利用したメタバースでの科学コミュニケーション体験会を開催することを想定していた。ところが初年度のメタバース空間での科学コミュニケーションイベントの試行及び参加を通じて、VR機器の使用が想定以上に高い障壁となることが判明し、特にVR機器に不慣れな参加者に対して当初計画通りの体験会を開催することが困難であると判断した。このため、研究計画の練り直しを実施する必要があり、初年度に想定していた研究活動を後ろ倒しすることとしたため、当初想定より使用額が少ない結果となった。2年目は、ドーム空間を利用したメタバースにおける科学コミュニケーションイベントを計画し、それとの比較に適した対面イベント等を実施することで当初の研究目的に沿った科学コミュニケーション活動の評価を進める予定である。ドーム空間の使用にかかる費用および旅費、アンケート集計のための人件費等に助成金を使用する計画である。
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