2023 Fiscal Year Research-status Report
Exploring factors influencing social acceptance of genome editing technology
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23K02814
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
足立 香織 鳥取大学, 研究推進機構, 准教授 (50609237)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ゲノム編集技術 / 遺伝子組換え / 社会受容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ゲノム編集技術に関して、国民の受容に変化を及ぼす要因や因子を明らかにすることを目的としている。本年度は、政府が公開している統計データの取得・整理を中心に研究を進めた。統計学的分析用ソフトウェアの導入が遅れたため、次年度以降に本格的な分析を進める。このほかに情報収集・情報交換のため、日本ゲノム編集学会第8回大会にて「ゲノム編集および遺伝子組換えに対する一般市民の意識調査」のタイトルで、令和4年度までに実施した研究内容のポスター発表を行った。会場では研究成果に対して高い関心が寄せられ、今後の研究につながるコメントや助言を受けることができた。また、日本遺伝学会第95回大会および遺伝子研究安全管理協議会においても情報収集、関係者との情報交換を行った。 英国では2023年11月、ゲノム編集技術を用いた「鎌状赤血球症」と「βサラセミア」に対する遺伝子治療が承認された。ゲノム編集技術が治療法として承認されたのは世界初となる。続いて米国でも2023年12月、「鎌状赤血球症」に対するゲノム編集治療法がFDAで承認された。今後、医療分野においてゲノム編集技術の活用が進む可能性があり、日本国内のみならず、世界の動向が国民の受容変化に及ぼす影響についても注視して研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
情報収集・データ収集について、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
統計学的分析用ソフトウェアの選定に時間を要し、年度内に導入できなかったため、本格的な分析の開始が遅れた。次年度にソフトウェアを導入し、分析を進める。
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Causes of Carryover |
統計学的分析用ソフトウェアの選定に時間を要し、年度内に導入できなかったため。
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