2023 Fiscal Year Research-status Report
外見への懸念はズーム疲れを高めるか ー視線追跡技術を用いて
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23K02839
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
矢澤 美香子 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (40635710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 公啓 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (60569903)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ズーム疲れ / ズーム醜形症 / 外見懸念 / 視線追跡 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本人の女性を対象に、外見への懸念の高さと顔への選択的注意が、 ズーム疲れを高めるか、質問紙調査とZoomを用いた実験によって検討することを目的とするものである。 本年度は、文献研究をさらに精緻に行った。女性のズーム疲れの要因として外見懸念が関与することについて、先行研究をまとめ、書籍原稿にて成果を一部公表した。研究1の調査に関しては、使用する刺激材料の検討とオンライン調査の準備を進めた。また、研究2の視線追跡技術を用いた実験に向けて、使用するアイトラッカーの機材を選定し、実験環境の整備を進めた。また、本研究に適したデータの収集と分析方法について予備的検討を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初研究1は2023年度に実施する予定であった。しかし、研究1の調査研究を実施するにあたり、研究2の実験とのつながりを考慮して慎重に準備を進めており、研究2のデータ取得に使用するアイトラッカーの機材の選定や準備等に時間を要したため、進捗にやや遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究1の計画の通り、大学生ならびに社会人を対象にオンライン調査を行い、 オンライン会議時における外見への懸念と顔の選択的な注視傾向、Zoom疲れの関連性を検討する。 さらに、研究2のアイトラッカー機材を用いて予備実験を実施したうえで、女性を対象に顔への懸念傾向とZoom画面上の注視反応の関連性の検討を行うため、本実験を実施する。
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Causes of Carryover |
研究2で使用するアイトラッカーの選定に時間を要したことに加え、スペックを考慮した結果、想定以上の高額となる可能性があったこと、調査、実験のリクルートに要する費用が増額となる可能性が考えられたこと等の理由から、今年度予算を次年度に繰り越した。
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