2023 Fiscal Year Research-status Report
Classification of learners based on explicit and implicit shyness and an examination of appropriate learning environments and support methods
Project/Area Number |
23K02874
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
稲垣 勉 京都外国語大学, 共通教育機構, 准教授 (30584586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪田 康 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50362421)
野澤 孝之 富山大学, 学術研究部工学系, 教授 (60370110)
澤海 崇文 流通経済大学, 社会学部, 准教授 (60763349)
石川 保茂 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (90257775)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 潜在的シャイネス / 顕在的シャイネス / 類型化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,恥ずかしがり屋や内気さの程度である「シャイネス」の個人差に応じた学習環境や働きかけの手法を提案することである。これまで「シャイな人」は,対人場面で抑制されたような気分になることが多い,あるいは赤面してうまく振る舞えないなどの特徴があることから,シャイネスは「治すべきもの」と捉えられてきた。しかし,シャイネスは必ずしも害をもたらすとは限らないという主張もある。これらを考慮し,本研究では個人のシャイネスのあり方に合わせた学習環境や働きかけを検討する。その際,従来から用いられてきた質問紙だけでなく,近年開発された潜在連合テストを用いて,自身でも気づきにくい潜在的シャイネスを測定し,検討に含める。すなわち,意識的・非意識的なシャイネスをもとに学習者の類型化を行い,それぞれに応じた学習環境や援助のあり方を検討し,明らかにすることをめざす。 本年度はそのための第一研究として,学習者の顕在的・潜在的シャイネスを測定し,①どのような類型が構成されるのか(クラスター分析などによる検討),②各類型にはどのような特徴があるのか(分散分析などによる検討)を明らかにすることをめざして準備を進めた。この第一研究の準備を行った段階であるため,本年度において報告すべき具体的な研究実績は無い。しかし,年度内に5回のオンラインでのミーティングおよび複数回のメールのやりとりを通して,調査の具体的な内容を決定することができたことから,次年度以降にスムーズに研究が開始できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に使用する尺度や測定項目について研究者間で議論を行い,慎重に検討する中で,当初の予定よりも尺度や測定項目の決定に時間を要したため,本年度に予定していた調査は実施に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
【現在までの進捗状況】で述べたとおり,本年度に研究者間で議論を重ねた結果,研究1に使用する尺度や測定項目を決定することができ,令和6年度当初に倫理審査申請を済ませることができている。倫理審査が承認され次第,速やかに参加者のリクルートとデータ収集を開始し,遅れを取り戻しながら研究を推進していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は第一研究の調査内容の確定に当初の予想より時間を要したことから,予定していた調査を実施しなかったため。第一研究の調査内容を決定することができたため,令和6年度は遅れを取り戻しながら,当初に予定していた第二研究まで進めることをめざす。
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