2023 Fiscal Year Research-status Report
小規模法人の健康経営における阻害要因の解明および支援プログラムの開発
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23K02996
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
中川 裕美 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (60781565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 英淑 大阪人間科学大学, 心理学部, 助教 (00911108)
大野 太郎 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (40368410)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 小規模法人 / 健康経営 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、特に企業体力や人的資源の観点から健康経営の取り組みが困難とされている、①小規模法人における健康経営に関する実態調査に基づき、その導入への阻害要因を明らかにし、②健康経営の導入に向けた計画と実施を支援するプログラムを開発することを目的としている。そのために、経済産業省(2021)の示す認定要件に基づき小規模法人の健康経営推進を阻害する要因の調査と分析を行い、小規模法人の健康経営を支援するプログラムの作成と適用、その評価を通じて、効果的な健康経営の推進を支援するアプローチを明確化を行う。 令和5年度は、研究計画に基づく倫理審査を受けた上で、中・小規模法人を対象に調査協力へのリクルートを実施し、小規模法人を対象とした実態調査によるアセスメントを行うために、研究協力が得られた企業を対象に認定要件の達成項目、健康経営の認知度、健康経営の推進に対する関心度、経営状態(従業員数、業績など)、健康経営に関して既に実践している具体的な取り組み内容、健康経営を実践する際の困難などについてヒアリングを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究を対象とする倫理審査の実施時期が限られており調査の実施開始までに時間を要したこと、研究代表者の産休・育休が重なり、本研究開始時の計画よりも進捗はやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
より多くの中・小規模法人を対象とした実態調査を進めるために、地域の商工会議所との連携を行い、調査協力へのリクルートを強化して行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究倫理審査と協力企業へのリクルートに時間を要したため、次年度はより多くの企業へ実態調査を行い、協力企業への謝礼や収集したデータの分析、分析結果の成果報告として学会発表などに研究費を投じる予定である。
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