2023 Fiscal Year Research-status Report
Various discrete structures and their analysis methods
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23K03201
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
徳重 典英 琉球大学, 教育学部, 教授 (00217481)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 極値離散構造 / 半正定値問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
t点を固定する部分集合族を自明なt交差族という。3重t交差族のproduct measureが自明なt交差族のproduct measureをこえないようなパラメタの範囲において、Erdos-Ko-Rado型の結果を証明し、その論文がEuropean Journal of Combinatoricsから出版された。証明は組合せ論的なもので、集合族をshiftingによって標準的な構造に変形した後、部分集合を平面上のwalkに対応させ、3重t交差族のwalkたちの測度をある種のランダムウォークの原点再帰確率で評価した。この手法により安定性(測度が最大に近い3重t交差族は、その構造が自明なt交差族に近いこと)も示せた。またこれに関連して、3重t交差族であるが、自明なt交差族ではない場合の最大測度およびその安定性についての研究をおこなった。 部分集合の交差族においては、k点部分集合の交差族のサイズと、サイズを制限しない部分集合のproduct measureとの間に対応があることが知られていて、この対応は重要である。一方、有限体上のベクトル空間の部分空間がつくる交差族においては、k次元部分空間の交差族の最大サイズは知られているが、これに対応する測度版の結果は知られていない。そもそも部分空間族にどのような測度を導入すべきかが明らかでない。そこで田中初太氏(東北大)と共同で、部分空間族に測度を導入し、測度版のErdos-Ko-Rado型の結果を得るための研究を開始した。このために組合せ論的な手法だけでなく、問題を半正定値問題として定式化し解くことも試みている。 名古屋大学で開催された代数学シンポジウムにおいて、交差族の組合せ論に関する概説的な講演をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3重t交差族の最大測度に関する論文が出版され、3重交差族の安定性に関する論文と非自明な3重交差族の最大測度に関する論文を投稿した。また新たに部分空間における交差族の測度に関する研究を開始できた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通り交差族に関する研究を続けるが、特に代数的な手法(半正定値計画法など)についてさらに詳しく調べたい。
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Causes of Carryover |
研究集会にオンライン参加したことなどにより予定より旅費を使用しなかった。差額分は次年度以降の旅費等にあてたい。
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Research Products
(2 results)