2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K03467
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
河野 裕介 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 助教 (00370106)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 電波干渉計 / VLBI / 成層圏 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は成層圏でVLBI観測が成立することをフライトによって実証するミッションである。フライトモデルは、科研費16K05305や19K03938のサポートにより2016年度に完成しこれまでフライトに挑戦してきたが、主に天候条件が満たされることがなくフライトが行えなかった。フライトモデルは北海道のJAXA大樹航空宇宙実験場で保管されている。残念ながら2023年度は、研究代表者の家族の健康問題で介護が必要で長期の出張となるフライト実験を行うことができなかった。ただし周波数標準の健全性を確認するためOCXO時計だけを持ち帰り、国立天文台の水素メーザ原子時計と周波数比較し健全性を確認するなどの機器整備を行い次年度以降の放球に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は成層圏でVLBI観測が成立することをフライトによって実証することを目的としている。そしてすでにフライトモデルは完成しているため、JAXAの大樹宇宙航空実験場からフライトさせることが重要となる。残念ながら2023年度は、研究代表者の家族の健康問題で介護が必要で長期の出張となるフライト実験を行うことができなかった。家族の健康問題であり、予期できず、また本フライトモデルを使ったVLBI実験場はJAXAの大樹航空宇宙実験場からでしか放球できない。そこで実験計画の後ろ倒しを行い、今後の放球に備えることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究を推進する方策は、まずはフライト実験に参加することに最善を尽くす。またフライトモデルは2016年度からすでに長期間の時間がたっており、老朽化の懸念がある。2023年度はまずOCXO周波数標準を国立天文台に持ち帰り周波数安定度の確認を行ったが、今後は姿勢センサ、姿勢制御装置、VLBI受信機などの各機器の健全性を確認するなどフライトの機会が得られ次第確実に放球できる準備を行う方針である。
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Causes of Carryover |
2023年度は家族の健康状態の問題により介護が必要で長期の出張を強いられるフライト実験を実施することができなかった。本研究はフライト実証が実質的に最も重要な研究であるため、フライトを延期し今後に備えることが必要になったため、次年度に経費を先送りする計画とする。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] 気球VLBI実験2023
Author(s)
河野 裕介(国立天文台), 土居 明広(JAXA), 小山 友明(国立天文台), 村田 泰宏, 岳藤 一宏(JAXA), 米倉 覚則(茨城大), 岡田 望(JAXA), 亀 谷 收, 本間 希樹(国立天文台)
Organizer
第67回宇宙科学技術連合講演会