2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of magnetic levitation regenerative pump using 5-axis control magnetic levitation switched reluctance motor
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23K03738
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
小沼 弘幸 茨城工業高等専門学校, 国際創造工学科, 准教授 (90520841)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 磁気軸受 / 磁気浮上モータ / スイッチトリラクタンスモータ / 磁気浮上ポンプ / ターボポンプ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においてロータに永久磁石を使用しない5軸制御磁気浮上スイッチトリラクタンスモータを用いた磁気浮上再生ポンプを提案する。5軸制御磁気浮上モータは、3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータと2軸制御ラジアル型磁気軸受で構成する。 本年度、3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの開発に着手するが、初めから3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータを実現するのは難しいと予想されるので、径方向の変位を玉軸受で機械的に支え軸方向位置と回転のみに自由なロータの磁気浮上・回転を実現する1軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの設計・試作を開始した。コンセプトの実現可能性を確認することを優先し容易に加工可能なステータ形状となるように簡易な突極形状として設計を行っている。簡易形状でも十分な磁気支持・回転が可能であることを磁場解析を用いて磁気支持力とモータトルクを確認しながら設計を行っている。スイッチトリラクタンスモータ部位の概略寸法は外径40 mm、内径20 mm程度とし、ロータ側のスロット数を4、上下ステータ側のスロット数をともに6として設計している。並行して、再生ポンプの設計を流体解析を用いて開始した。ロータインペラの外径52 mm、高さ(厚み)7 mm程度とし、ポンプケーシングとの隙間は上下左右に0.3 mm設けることとして設計を行っている。また、実機試作のための設計も開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、①5軸制御磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの実現と②流体力の発生を抑えられかつポンプ効率が良い再生ポンプの実現、③これらを組合わせた磁気浮上再生ポンプの実現に分けられる。①は、まず3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの開発、次に径方向2軸制御磁気軸受の開発、そして5軸制御磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの開発の順に計画している。②は、ジャーナル軸受形状の効果の確認、貫通溝形状の効果の確認、実機の圧力測定結果と比較した流体解析の妥当性の確認、これらを基にした開発を計画している。③で磁気浮上再生ポンプの性能評価を計画している。 2023年度は、①では3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの開発の前段階として1軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの設計・試作を開始した。また、②では初めの試作形状を検討し流体解析を用いて再生ポンプの設計を開始した。当初計画では2023年度中に試作が終わっているところであったため、少し遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度において、①では、3軸制御アキシャル型磁気浮上スイッチトリラクタンスモータの開発と径方向2軸制御磁気軸受の開発を並行して行う。これらの形状寸法が②の再生ポンプの形状に制約をもたらし、逆に再生ポンプの形状が①の磁気浮上モータや磁気軸受の寸法に制約をもたらすこととなっていた。これら設計情報を精査しそれぞれの設計を行っていくこととする。
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Causes of Carryover |
2023年度の磁気浮上モータやポンプの設計・製作が遅れたことが次年度使用額が生じた理由である。2024年度において、製作費用に使用する計画とする。
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