2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a device for measurement of specific skeletal muscle mobility and evaluation method for peripheral nerve recovery
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23K03745
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
江 鐘偉 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (60225357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 幸男 山口大学, 医学部, 教授(連携講座) (70749829)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 徒手筋力検査(MMT) / 末梢神経障害 / 測定装置 / 示指の発生力 / 示指骨格筋の可動域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、専門医が神経患者の骨格筋を動かしながら手で触れて確認すると同時に、合わせて患者示指の可動域と発生力をセンサデバイスで客観的に記録し、神経の回復状態を見える化することを目指している。 本年度では、示指に装着して正中神経・尺骨神経・橈骨神経の支配筋の発生力と可動域を測定するセンサデバイスを設計・試作した。本センサデバイスは3軸加速度センサと、感度の異なる二つの圧力フイルムセンサから構成される。また、示指への装着性を考慮して本センサデバイスのケース設計は専門デザイナーに依頼した。 本センサデバイスを専門医の指先に装着し数名の神経患者に対して徒手筋力テストを施した。MMT4-5の患者に対しては示指の最大発生力を計測することが可能であった。しかし、MMT3以下の患者に対しては、骨格筋の活動範囲を正確に計測できなかった。 その原因は医師の示指の動きが患者示指の動きと一致しない場合がある。このことを踏まえ、センサデバイスを患者の示指に装着する仕様に変更し、センサデバイスのケースを再度設計試作した。改良したセンサデバイスと、それに合わせた測定方法を用いることで、MMT3以下の患者示指の可動範囲ならびに微細の動きを計測可能となり、本センサデバイスの有用性を確認できた。 本センサデバイスの出力データを分析した結果より、MMT3-5の患者における徒手筋力テストを行う際に、医師が患者に与える負荷は相手のことをみて無意識的に加減されていることと、MMT3とMMT4の指標で定義されている抵抗値の大きさが医師によって感じ方が異なることが分かった。新たな課題として今後センサデバイスの改良ならびに測定方法の改善を取り組んでいく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
MMT3以下と以上の神経患者における課題を早い段階で発見できたため、医師の示指に装着することから患者の示指に装着することに変更し、それに合わせて徒手筋力検査用センサデバイスを改めて設計・試作し直した。それによって、正中神経・尺骨神経・橈骨神経のMMT1-5レベルを検査できるセンサデバイスを実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては ①前年度の開発したセンサデバイスを検査者がより取り扱いやすくするため、計測用アプリを作成する。 ②代償筋の影響を抑えるための代償筋抑え機構を試作開発することと代償筋の影響を軽減する測定方法を考案と検証する。 ③正中神経、尺骨神経、橈骨神経障害患者をそれぞれ10名程度集め、MMT3とMM4を判別するセンサ出力評価値のカットオフ値を求める。
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Causes of Carryover |
学会への参加は、別の研究予算で賄うことができたことと、センサデバイスの試作開発に新しい課題を解決するため、臨床試験の測定方法を模索していたことで、データの収集と解析に必要な人件費がほぼ使用しなかった。今年度で生じた未使用額を次年度の学会発表用旅費や、研究成果の論文投稿料などに使用する予定である。
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