• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Neuron electronic circuits using inter-wiring capacitance and its application to neural circuits

Research Project

Project/Area Number 23K03976
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

藤本 邦昭  東海大学, 文理融合学部, 教授 (60229044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢原 充敏  東海大学, 文理融合学部, 教授 (30259692)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsニューロン電子回路 / ニューラルネットワーク / ニューロンCMOS / ハードウェアニューロン / 集積回路
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では、生体において、神経細胞が情報の伝達と処理の両方の機能を持っている点に着目しており、従来信号の伝達の機能しか持っていなかった配線に情報を処理する機能を持たせることで、従来にない、集積度の高い神経細胞モデルの電子回路を実現できると考えている。神経細胞モデルの電子回路として、ニューロンCMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor) インバータが有名であるが、この回路は、二層ポリシリコンプロセスという特殊なプロセスを用いないと製造できない。また、一般のプロセスでこれと等価な回路を作成しようとすると多量のコンデンサを用いる必要がある。配線間容量は、従来誤動作の原因となることから削減対象であった。これを積極的に利用することで集積度の向上も期待できると考えている。提案回路がCMOSインバータの閾電圧変動の影響およびゲート部分の容量や寄生容量の影響を受けにくいことを理論とシミュレーションの両面から確認しており、これを集積化し実チップを用いた実験において確認したいと考えている。2024年2月に集積回路の設計データを提出済みであり、2024年度5月に集積回路を受け取る予定である。
研究を進めていく中で、提案回路はMOSFETの閾電圧付近で回路を動作させているため、消費電力が大きくなるという問題点があることが判明した。この問題点を解決する回路構成についても検討をはじめており、問題点を解消した回路を考案していおり、今後そちらを用いて研究を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度は、配線間容量を利用したニューロン電子回路を集積化し、CMOSインバータの閾電圧変動の影響およびゲート部分の容量や寄生容量の影響を受けにくいことを、実チップを用いた実験により検証する予定であったが、集積回路設計CAD用ワークステーションが故障したため、提案回路の集積回路レイアウトの設計が遅れてしまい、実チップの納入が2024年5月となり、2023年度中に実チップ用いた検証を行うことができなかった。しかし、シミュレーションを用いての応用回路に関する研究の進捗状況は予定より順調であり、国際ジャーナルにおいて論文を発表することができた。
本科研費の予算により、2023年度に集積回路設計CAD用ワークステーションを購入したので、今後は、安定して集積回路のレイアウト設計が可能になると思う。

Strategy for Future Research Activity

昨年度実施予定であった配線間容量を利用したニューロン電子回路の実チップを用いた動作検証を行う。また、提案回路より消費電力の小さな回路を考案しており、その検証も進めて生きた。さらに、提案するニューロン電子回路をを基本回路としたニューラルネットワークのレイアウト設計を行い集積回路化し、実チップを用いた実験を行う予定である。なお、研究を通して得られた研果は、国際会議や国内の学会において公表していきたい。

Causes of Carryover

2023年度に集積回路設計CAD用ワークステーションが故障したため、急遽、集積回路設計CAD用ワークステーションを購入した。また、これにより、集積回路のレイアウト設計が遅れたため、当初予定していた集積回路の試作費用の支出がなくなったことにより、次年度使用額が生じた。この額は、今年度の集積回路の試作に使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] Design of Frequency Multiplier Based on Double-Edge Counter and its Analysis2024

    • Author(s)
      D. Nishiguchi, M. Yahara, Y. Harada, M. Fukuhara and K. Fujimoto
    • Journal Title

      ICIC Express Letters, Part B: Applications

      Volume: 15 Pages: 35-42

    • DOI

      10.24507/icicelb.15.01.35

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] ニューロンCMOSを用いたディジタルコンパレータに関する一提案2024

    • Author(s)
      西口大嗣, 矢原充敏, 福原雅朗, 藤本邦昭
    • Journal Title

      東海大学文理融合学部紀要

      Volume: 2 Pages: 65-71

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi