2023 Fiscal Year Research-status Report
構造諸元の不確実性を考慮した想定外地震に対する崩壊制御
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23K04011
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
奥村 徹 九州産業大学, 建築都市工学部, 准教授 (40332027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 政秀 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 教授 (60315976)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 振動台実験 / 崩壊制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
2024年度に実施を計画している振動台実験の準備を進めた.具体的には,提案構造のディテールを含む模型供試体の設計と実験計画の策定を行った.模型供試体の構造については前回の研究課題(20K04674)において実施した振動台実験に用いた骨組模型をもとに,本研究課題で提案する柱基部の浮き上がりを許容しつつ,ダンバーで制御する”ロッキング挙動”を実現するための構造詳細について検討した.適用する金属ダンパーの形状について,せん断型ダンパーと軸降伏型ダンパーの2案について検討を行った結果,製作上およびシミュレーションによる挙動予測の容易さの観点から軸降伏型のダンパーを用いることとした. 実験の確実な成功を期すために,模型供試体の設計においては,通常のはり理論に基づく設計照査に加え,詳細なFE解析による確認を行った.実験に用いる入力地震動の選定を行い,使用鋼材の降伏応力のばらつきに対する感度についても検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,模型供試体の設計と事前シミュレーションによる確認を終えた.設計図面も完成しており,直ちに製作に入ることが可能な段階にある.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に模型供試体の振動台実験を実施する.提案構造に用いるダンパーを複数用意しており,各ケースの挙動について詳細な計測データを取得する.実験方法と計測手法については前回の科研課題において構築した手法を適用する.振動台実験により取得した計測データに基づき,提案する構造の予測に用いるシミュレーション手法の検討を行う.最終的には実橋の精緻なFEモデルを用い,提案構造の実構造への適用性について検証する予定である.
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Causes of Carryover |
計測用機器の購入のために前倒し請求した金額に余裕を確保したため,次年度使用額が生じた.これらは次年度に実施予定の振動台実験に用いる消耗品等の購入に使用する.
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