2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K04066
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
樫山 武浩 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (10611155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 芳樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 講師 (70794296)
Pang Yanbo 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任助教 (60870178)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 人流データ / グラフニューラルネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究計画に示した【研究項目1:エージェントモデルの開発】のうち、(1)「全国分のパーソントリップの統合」と(2)「地域特徴量の抽出」について研究を実施した。まず、(1) 「全国分のパーソントリップの統合」では、パーソントリップ調査、道路や鉄道ネットワーク、建物データ等の地理空間情報や統計調査結果等のオープンデータを手作業で収集・加工し、モデリングのための環境をデータベース内に整備した。このデータベースは研究室内でNASに接続しているため、どのPCからも効率的にアクセスできる状態となっている。この作業では、1年度分のデータを整備したが、多年度分のデータ整備に向けて、データ収集の自動化を図ることで、作業コストが軽減していく。つぎに、(2) 「地域特徴量の抽出」では、先行研究の参考に、グラフニューラルネットワーク(GNN)を構築し、地域間の特徴量を考慮した行動モデルをテスト実装した。本モデルでは、人の行動をシミュレーションするまでに至ったが、GNNモデルがどの程度、地域の特徴量を考慮できているかを十分に評価できていない。その点については、2024年度において十分に評価し、疑似人流の精度向上につなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画で示した項目の内容を実施できた。より研究を進展させるため、研究分担者と密に連携して、研究を進めてい行く。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度のできるだけ早い時期に、研究項目1【研究項目1:エージェントモデルの開発】を完了させる。それによって、2024年度から並行して実施を計画している研究項目2【プラットフォームの開発】の作業に注力でき、研究全体としての進捗を早めることが期待できる。
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Causes of Carryover |
研究の進捗を考慮して、2023年度の購入予定だった部品購入を2024年度に変更したためである。よって、研究全体での使用額を変更したわけではない。
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