2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Technology for Improving Blast Resistance of Reinforced Concrete Slabs Using Embedded Formwork Made of High Volume Fiber Concrete
Project/Area Number |
23K04105
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山口 信 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (80570746)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | スラリー充填繊維コンクリート / 鉄筋コンクリート / 耐爆補強 / 接触爆発 / 局部破壊 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、爆発面に緩衝材(硬質ポリウレタンフォーム)を介してスラリー充填繊維コンクリート(SIFCON)パネルを接合するとともに、裏面側にもSIFCONパネルを接合した鉄筋コンクリート(RC)版の接触爆発に対する耐爆性能について実験的検討を行った。なお、本部材構成は、将来的にSIFCONパネルをRC壁の埋設型枠として用いることを想定したものである。実験では、爆発面側SIFCONパネル厚、緩衝材厚、RC版厚および裏面側SIFCONパネル厚を種々変化させた試験体15体を対象に接触爆発試験を実施し、これら因子が試験体のスポール(裏面剥離)抑止効果に及ぼす影響について検討した。また、接触爆発試験における爆薬量は、各試験体のスポール限界が現れる範囲内で実験を進めながら決定した。その結果、試験体中の各要素の厚さを増加することにより、試験体の破壊モード、飛散片の質量および速度、試験体裏面のひずみ履歴等の面で概ね好ましい効果が得られることが示された。但し、本研究では実験データの定性的な比較に留まっており、補強設計法構築に向けて今後更なる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スラリー充填繊維コンクリート(SIFCON)パネルを爆発面および裏面の両側に接合することによるRC版の耐爆性能向上について確認することができた点で、本研究はおおむね順調に進捗していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、爆発面および裏面の両方にSIFCONパネルを接合したRC版の耐爆性能について検討したが、耐爆性能を向上させる上での各要素の効果が現段階で不明であるため、今後はその定量化を目的とした検討を進めていく。
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