2023 Fiscal Year Research-status Report
熱中症対策のミスト発生装置内プラスチックと細菌増殖メカニズムの解明
Project/Area Number |
23K04150
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Research Institution | Gihu University of Medical Science |
Principal Investigator |
濱武 通子 岐阜医療科学大学, 薬学部, 准教授 (40446646)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ミスト / 熱中症対策 / プラスチック / 細菌増殖 / 遊離残留塩素 |
Outline of Annual Research Achievements |
熱中症暑さ対策としてのミスト発生装置は維持管理方法の指針等がなく、ミストの水質も把握されていない。申請者は、水道直結式ミスト発生装置のミスト中に、遊離残留塩素が存在しているにも関わらず一般細菌が検出されることを明らかにした。また、ミスト中の優勢菌は環境に広く分布する菌であり、汚染部位は同装置のホースであることを明らかにした。特定した優勢菌はレジオネラ属菌の増殖を助長する報告もある。本研究では、装置の使用状況の実態調査を行い、ミストの汚染状況を把握し、感染症発症との関連性を探る。また、ミスト発生装置のノズルの噴霧口は極微細な穴であり、外部から遮断閉鎖された系と考えられる。そこで、ミスト発生装置を一つの閉鎖系実験モデルとして考え、汚染部位のホースについて、その材質がプラスチックであることに注目し、同装置内で遊離残留塩素濃度が一定以上あっても、一般細菌が増殖するメカニズムを解明することを目的とする。今年度は、研究施設内に標準的配置でミスト発生装置を設置し、以下の1)~3)の方法により、ミストの遊離残留塩素濃度が一定以上あっても一般細菌が増殖するメカニズムを解明することとした。 1) ミストの汚染状況の把握 ①ミスト発生装置のノズル直下でミストを滅菌容器に採取し、水質検査を実施する。②ホースの汚染及びノズルのつまりの原因を特定する。 2)ミスト中に一般細菌の汚染が見られたミスト発生装置について、標準寒天培地に発育した集落のうち、色と形態が類似した優勢発育菌を同定する。 3)優勢発育菌の発育状況を調べる。①ミスト発生装置の機種別に同定される優生菌の量や特徴を比較検討する。②遊離残留塩素の濃度を変えて、優生発育菌の発育状況の変化を調べる。 今年度の研究成果は、第56回東海薬剤師学術大会にて「各務原市小中学校におけるミスト発生装置の使用実態の継続調査」と題して、ポスター発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ミスト発生装置のミストの採水は、天候の影響を受け易く、採水期間が限られているため、計画通りに行かない状況もしばしば起きている。そのため、おおむね計画に沿って実験を進めているが、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間中の研究実施計画に沿って、研究を進めていく予定です。
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Causes of Carryover |
本研究で扱うミスト発生装置の採水計画は、天候に左右されることが多く、予定通りに進みませんでした。次年度は、計画的に進めていく予定です。
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Research Products
(1 results)