2023 Fiscal Year Research-status Report
風力発電施設のゾーニング制度と景観アセスメントの基準に関する国際比較
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23K04173
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 風車 / 景観 / ゾーニング / 広域景観 / 視覚的影響 / 環境影響評価 / 景観アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度におこなった洋上風力発電施設の景観に関わる「海洋計画」と「離岸距離」に関する国際比較研究に基づき、2023年度の風車ゾーニングと景観に関する研究の研究実績として、「洋上風力発電施設の景観シミュレーションによる視覚的影響範囲(ZVI)と視覚的影響の大きさに関する研究」(日本都市計画学会 都市計画論文集Vol.58-3、p.1562-1569)を作成し、日本都市計画学会大会で発表を行った。これは、本研究の風車ゾーニングを洋上で行う際に、景観上考慮が必要な視覚的影響の大きさと範囲を、景観シミュレーションを用いて詳細に評価を行う方法を考案したものであり、日本国内で行った調査に基づくものである。 「名古屋大学東山キャンパスにおけるヘルシーストリート・デザイン評価に関する研究」(日本都市計画学会 都市計画論文集Vol.58-3、p.1554-1561)を作成し、日本都市計画学会大会で発表を行った。これは、歩行空間の健康の観点から景観アセスメントを行う基準に関する国内の景観アセスメント調査研究である。 「脱炭素社会におけるスマートシティと再生可能エネルギー施設の計画」は、名古屋大学が発行する「ENVIRONMENTAL REPORT2023」に掲載された雑誌論文である。これは、脱炭素社会のデザインに不可欠な再生可能エネルギー施設の配置をめぐり、風車ゾーニングの必要性とその研究の一端を解説した研究である。 以上のように、再生可能エネルギー施設の計画に関する研究、風車ゾーニングに関わる研究、景観アセスメントに関する研究の成果をそれぞれ得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文の作成を中心に、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
風車ゾーニング及び再生可能エネルギー施設に関わる視覚的影響評価に関する国内および国際比較研究を継続的に進める。
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Causes of Carryover |
国際情勢を考慮し、海外出張調査を延期し、海外出張費が次年度使用に計画されたため。
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Research Products
(5 results)