2023 Fiscal Year Research-status Report
船舶が実際に曝される高周波重畳波浪条件下における疲労強度評価手法の高度化
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23K04256
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
穴井 陽祐 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 海上技術安全研究所, 主任研究員 (60470051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 瑞生 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 海上技術安全研究所, 研究員 (00897770)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 疲労亀裂 / 疲労寿命予測 / 船体構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、船舶が実際に曝される高周波重畳波浪条件下における疲労強度評価手法の高度化を目的としている。また、本研究で取り組む疲労強度評価においては、亀裂先端部の塑性挙動に着目した疲労亀裂成長推定法を用いる。このため本研究では、高周波重畳応力条件下における亀裂先端の塑性挙動を実測可能なシステムを構築し、疲労亀裂成長との関係を直接的に解明することで、上記推定法の適用範囲の拡張および高精度化を図る。 2023年度は、当初の計画通り、亀裂先端部の塑性挙動を計測するシステム(以下、単に「計測システム」と称す。)の構築に着手した。計測システムの構築にあたって、ひずみの計測方法(使用する計測機器やひずみの計測位置、サンプリング周波数等)を検討すべく、まずは当所が所有する動ひずみ計測機器類および溶接継手試験片を用いて、一定振幅の繰返し荷重下における応力集中部近傍の動ひずみ計測を実施した。この動ひずみ計測は、ひずみの計測位置や載荷速度に対するサンプリング周波数等をパラメータに複数の条件下で行い、ここで得られた各サイクル中の荷重-ひずみ関係を解析することで、計測システム構築に向けて必要となる機能等に関する検討を実施した。 これらの検討の結果、亀裂先端における詳細な塑性挙動を把握するためには得られたひずみに対して増幅等の処理を行う必要があること等を確認し、計測システム内におけるひずみデータ処理方法に関する課題を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
亀裂先端の塑性挙動計測システムの構築に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、塑性挙動計測システムの構築に注力し、進捗の遅れを回復する。 以降、当初計画のとおり重畳応力条件下における亀裂先端の塑性挙動計測に着手する。
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Causes of Carryover |
亀裂先端の塑性挙動計測システムの構築が遅れているためであり、当該計測システムの構築及び同システムを使用した試験に必要となる消耗品に使用する計画である。
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