2024 Fiscal Year Research-status Report
a disaster response support system based on the isolation of mountainous areas
| Project/Area Number |
23K04325
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| Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
近藤 伸也 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (50426532)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 裕一 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (20202898)
野原 康弘 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 技術職員 (80833053)
土崎 雄祐 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, コーディネーター (30794854)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | 災害時自活力 / クラスター分析 / 令和6年能登半島地震 / 森林管理 / 氾濫リスク |
| Outline of Annual Research Achievements |
山間地域の孤立タイムライン作成支援機能では、中山間地域の集落における災害時自活力を定量化することを目的とした。モデル地域は令和6年能登半島地震で被災した石川県能登町とした。具体的には地域の生活指標として「食」、「住」、「医」、「習」、「行政」、「インフラ」を定量化した。定量化を行った結果、因子分析やクラスター分析を行うことにより、指標の視点から集落の特徴を把握することができた。これらの結果を踏まえて、日常から集落を支援する政策を検討できた。 外部からの被災者支援評価機能では、下記の2項目を実施した。 ・能登半島地震被災地において、現状調査および地域住民へのヒアリング、大学生による支援活動の記録および災害自己効力感の測定を行った。 ・大学生の支援活動を通じた災害自己効力感の変化については、調査の結果、活動後に災害自己効力感尺度の複数項目で値が向上した。本結果は研究ノートとして宇都宮大学地域デザイン科学部紀要にて報告した。 また地域資源による防災力評価機能では,栃木県佐野市の秋山川流域を対象に,森林管理状況の違いによる洪水流量への影響をRRIモデルを用いて解析した.その結果,保安林を除く森林の管理をやめて荒廃が進むと,大規模降雨では河川のピーク流量が2倍に増加し,ピーク時刻が3時間早まった.また管理率が低下すると,表面流の発生が顕著になり,内水氾濫のリスクも高まることがわかった.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
山間地域の孤立タイムライン作成支援機能では、災害時自活力に関する研究を行った。これは集落の孤立から復旧するための優先順位を付ける際に用いることができると判断したためである。 外部からの被災者支援評価機能については、過去の災害事例における被災者支援業務の段取りと時系列整理、および住民ニーズのGISの構築が難しい。そこで令和6年能登半島地震の被災地をフィールドとした活動を対象としたためである。 また地域資源による防災力評価機能において、R6年度は、森林管理率の低下による氾濫リスクの増加を田んぼダムなどの流域内貯留でいかに抑制できるか検討する予定だったが、氾濫リスクの解析のみにとどまった。これは、本来なら昨年(R5年)度に氾濫リスクの解析を行う予定だったが、土砂流出などの別のリスクを検討していたことによる。
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| Strategy for Future Research Activity |
山間地域の孤立タイムライン作成支援機能では、当初の予定通り、佐野市上秋山地区を対象とした孤立タイムラインを作成する。 外部からの被災者支援評価機能については、令和6年能登半島地震被災地と栃木県とのつながりを認識したイベントについて検討する。 また地域資源による防災力評価機能において、当初計画では、R6年度に検討を終わらせる予定であったが、R7年度も解析を継続し、田んぼダムなどの流域内貯留による氾濫抑制効果を検討することにする.
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| Causes of Carryover |
翌年度も令和6年能登半島地震の被災地で調査等を行う必要があることから。
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