2023 Fiscal Year Research-status Report
Synthesis of Self-Healing Elastomers via Stereoselectivity-Controlled Polymerization
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23K04869
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
西井 圭 小山工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (00552928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 岳仁 小山工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (90590125)
植田 泰之 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 博士研究員 (90879727)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ペンタジエン / イソタクチック構造 / トランス-1,4-構造 / 希土類錯体 / 熱可塑性エラストマー |
Outline of Annual Research Achievements |
有機金属触媒を用いた高活性,高立体特異的(cis-1,4- / trans-1,4- / 3,4- / 1,2-)ブタジエンあるいはイソプレン重合に関する報告例は多い.しかし,(E)-1,3-ペンタジエンのイソタクチック-トランス-1,4-特異的重合の報告例は少なく,新規触媒系の開発が必要である.最近ハーフサンドイッチ型希土類錯体触媒系が様々なアルケン類,ジアルケン類の重合反応に高活性,高立体特異性を示すことが知られている.そこで,本研究ではシクロペンタジエニル配位子誘導体を有するガドリニウム錯体をトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラートで活性化させて,トルエン中,25 °Cで(E)-1,3-ペンタジエン重合を行った.その結果,本錯体触媒系で得られたポリペンタジエンは比較的高分子量(Mn = 199 800)であった.とくに,ポリマーのイソタクチック(isotactic)構造選択率(mm)を示す値はmm > 95%およびトランス-1,4-構造選択率(trans-1,4)を示す値は trans-1,4 = 98%を有するisotactic-trans-1,4-ポリペンタジエンが合成できた.さらに,混合溶媒中(トルエン + 極性溶媒)で上記と同様の重合を行ったところ,Mn = 129 700,mm = 83%,trans-1,4 = 92%のポリマーが得られた.本ポリマーは引張強度(> 9.0 MPa),伸び率(> 2900%)ともに優れた材料であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の進捗状況において上記区分を選択した理由を示す.申請時に計画していた「高い伸び率および引張強度を有する熱可塑性エラストマーの合成」に関しておおむね目標を達成できたと考えている.さらに「ポリマーの物性評価」について,目標値は未達成であるが,改善する方向性を確認できた.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度、すでに混合溶媒中で「高性能熱可塑性エラストマーの合成」について知見が得られた.よって,今年度は極性溶媒量を調節し「迅速な自己接着あるいは自己修復性」が発現する合成条件を見出すことに挑戦する.
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Causes of Carryover |
昨年度、人件費を計上したが、該当業務の支援員を雇用できなかった。このため、未使用予算が発生した。昨年度末から、引き続き支援員を募集し、今年度は雇用できた。よって、計画通りに使用予定である。
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