2023 Fiscal Year Research-status Report
1回採取尿を利用した子どもの正確な塩分摂取量評価法の開発
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23K05075
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 沙耶香 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40723002)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | クレアチニン濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
6-12歳の子ども204人の身体測定と、1日分の尿の回収を実施した。 各回の単回尿の尿量を測定し、24時間尿相当の検体を作成。この作成した24時間尿、早朝尿および、第2尿、3時以降の尿についてそれぞれナトリウム、カリウム、クレアチニンの濃度の測定を委託した。参加した子どもの平均年齢は8.7歳、男児113人、女児91人であった。 平均身長は131.3cm、体重は28.6kgであり、男女差は認められなかったが、体組成計で測定した、筋肉量と脂肪量については男女差が認められ、筋肉量は有意に男児の方が多く、脂肪の比率は有意に女児が多いという結果となった。 尿中のナトリウム濃度は作成した24時間尿では148.5mEq/L、クレアチニン量は71.87mg/dlと男女差は認められなかった。また24時間尿量、比重ともに男女差は認められなかった。 クレアチニンは体内の筋肉量を反映しているため、身長、体重などの体格測定が必要であった。さらに24時間尿中ナトリウム排泄量を予測するためには、尿中の24時間クレアチニン排泄量を予測することが必須である。 そこで我々は今年度は、まず24時間クレアチニン排泄量を既知の論文で報告しているものとの差異について検討した。さらに、24時間クレアチニン排泄量を予測するために必要な式を機械学習および重回帰式を用いて検討した。候補となる変数は年齢、身長、体重、筋肉量、体表面積などを検討した。その結果について現在執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
クレアチニンについての予測式が順調に行われている。このデータに基づいて、ナトリウムの排泄量の予測式についても検討を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
クレアチニンに関する予測式について論文を執筆、投稿する予定である。 また、このクレアチニンの予測式を用いて、尿中ナトリウムの排泄量について、どのような予測式を作成するのかを検討していく予定としている。
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Causes of Carryover |
論文を投稿するための費用を計上していたが、論文執筆の受理がされている雑誌がまだないため、その金額が次年度以降の繰り越しとなっている。また別の財源の予算も獲得しているためその資金から使用した。
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