2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K05188
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安彦 友美 九州大学, 農学研究院, 助教 (00743882)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | タロイモ / 耐湿性 |
Outline of Annual Research Achievements |
タロイモはイモ類のなかで珍しく湿地適応性を備えており、水田と畑の両環境で栽培可能な作物である。国内ではタロイモ栽培は畑が主流であるが、乾燥害が起きることも少なくない。2023年度も国内で降雨に恵まれなかった間に、サトイモの乾燥害が発生したことが報告されており(日本農業新聞)、さらなるサトイモ栽培の指針の構築が必要とされている。そこで、本研究では異なる地下水位がタロイモの生産性と形質にどのような影響を及ぼすかを明らかにしている。 栽培環境条件を記録しながら、5月にタロイモを植え付けし、異なる地下水位で栽培したのちに、11月に収穫し、収量調査を行った。例年に比べて、タロイモの単収は低かったものの、地下水位の違いによる影響と品種の違いによる影響を解析することができた。さらなる栽培法の検討と形質に関する解析を進める必要があると考えられた。 また田畑に適応しているタロイモ遺伝資源を材料とし、タロイモの窒素吸収性を解析する予定であったが、今年度は進めることができなかったので次年度に進めたいと考えている。本研究では熱帯のタロイモを主食としている地域に赴き、伝統的な水田でのタロイモ栽培について現地調査を行い、実験にも取り入れたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画通りに概ね進んでいるが、一部遅れがある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策に特に変更はないが、タロイモの遺伝資源を増やしながら進める予定である。MTAや研究機関間のやり取りを密にとりながら規則を遵守しながら進める。
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Causes of Carryover |
3つの実験計画のうちひとつの実験の実施が、今年度開始となったため、次年度使用額が生じました。
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