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2023 Fiscal Year Research-status Report

外来寄生虫尾﨑腹口吸虫の分布・病害性の把握と、その防除に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23K05375
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

脇 司  東邦大学, 理学部, 准教授 (50775963)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石川 孝典  日本大学, 生物資源科学部, 研究員 (60504545)
萩原 富司  一般財団法人地球・人間環境フォーラム(研究推進ユニット), 研究推進ユニット, 研究官 (70521243)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords外来種 / 淡水魚 / カワヒバリガイ
Outline of Annual Research Achievements

研究計画に沿って、関東地方を中心とした10か所以上における野外調査(徒手による採集・定置網の漁獲物等)によって、研究対象とした魚類を採集した。研究室に持ち帰り解剖したところ、魚類から感染が見られた地点とみられなかった地点をいずれも新たに確認できた。これにより、Hayashi et al.(2022)に続いて、吸虫の詳細な分布がより明らかになった。また、感染したカワヒバリガイを用いた感染実験を実施し、本吸虫のウグイ種苗に対する病害性を宿主の死亡状況により評価した。カワヒバリガイの感染状況の季節性を調査するため、利根川水系の1地点を選択し、構造物を複数設置した。今後は、これらを定期的に取り上げることで、カワヒバリガイの感染動態を追跡する。これと並行して、魚類の定期サンプリングを実施しており、本吸虫種の感染の高まる時期を特定する。一方で、形態の類似した種が吸虫には多いため、本吸虫の種特異的な形態を整理して実体顕微鏡下で種判別する必要が出てきたため、DNAバーコードと形態観察を併用した調査を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請した研究計画に沿って実施し、野外調査と感染実験を実施した。さらに、カワヒバリガイの感染の季節性を調査するための野外実験を調整し、開始した。魚類の定期調査も実施し、計画通りのサンプリングが実施できている。さらに、現時点で英語論文を1編投稿準備中である。

Strategy for Future Research Activity

現在、おおむね順調に研究は継続しており、魚類の分布調査と定期調査、カワヒバリガイの定期採集を続ける予定である。なお、カワヒバリガイの季節性を調査するための構造物の設置場所の2か所目を新たに検討し、吸虫の感染動態の季節性を調べる予定である。

Causes of Carryover

魚類の定期調査を実施しているが、採集器具が想定よりも破損が少なく、交換時期が延びた。また、分布範囲を調べる際の交通費が想定よりも抑えられた。一方で、研究対象の吸虫に近縁な別種の吸虫が利根川水系に出現したため、本吸虫との種判別を確立するための調査を本年度以降実施する必要が生じた。このためには、遺伝子解析、サンプリングなどの実施に申請時の想定よりも多額の費用がかかることが想定された。本研究課題の円滑な進行のため、次年度使用額を計画的に生じさせることとした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 淡水魚類に寄生する新たな外来腹口吸虫の侵入について2023

    • Author(s)
      齊藤佳希・岩田翔・林蒔人・石川孝典・萩原富司・新田理人・間野伸宏・脇司
    • Organizer
      第82回 日本寄生虫学会東日本支部大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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