2023 Fiscal Year Research-status Report
黒毛和種の受胎率低下に関わるロバートソン転座の構造解明と遺伝子診断法の確立
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23K05556
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 岳人 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (90314682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 幸一郎 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (20379720)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ロバートソン転座 / 黒毛和種 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はA県とB県の黒毛和種繁殖雌牛から採取した血液をもちいて染色体標本を作成し、ロバートソン転座の有無を調査した。合計62頭を調査した結果、ロバートソン転座は認められなかった。黒毛和種におけるロバートソン転座に関する報告としては、30年ほど前のもので近年の調査報告はない。また30年前の報告では、調査された複数の県すべてにおいてロバートソン転座が約5%から15%の個体で認めらたことが示されている。したがって、本年度の我々の結果は、現在の黒毛和種においてロバートソン転座の頻度はかなり低下している可能性を示している。しかし、地域集団ごとにロバートソン転座に頻度に大きな違いがあることも考えられるため、今後さらに調査対象を拡大する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は核型分析手法の確立に時間がかかり、調査を予定していた個体数まで解析できなかった。また、黒毛和種でのロバートソン転座の頻度が予想していたものよりかなり低いことで予定していた内容の一部を実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
黒毛和種の検査個体数および地域を拡大して調査を実施する。
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Causes of Carryover |
予定していた解析頭数に至っていなかったため次年度に使用額が生じた。未解析頭数は次年度に実施するため、それらの費用にとして使用する。
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