2023 Fiscal Year Research-status Report
脂質ナノ粒子を用いた自己免疫疾患の新規モデルマウス開発と睡眠障害メカニズムの解明
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23K05599
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢田 紗織 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (50733896)
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Project Period (FY) |
2023-02-10 – 2027-03-31
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Keywords | 脂質ナノ粒子 / 疾患モデルマウス / 睡眠障害 / 自己免疫疾患 / 抗NMDAR脳炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自己免疫疾患の新規モデルマウスの開発と、その睡眠障害メカニズムの解明を目的としている。抗NMDAR脳炎はNMDA型グルタミン酸受容体(NMDAR)のサブユニットNr1/GluN1に対する自己抗体が原因とされる中枢神経系の自己免疫疾患である。精神症状、認知機能障害、睡眠障害などを主症状とするが、発症機構は未解明である。精神症状や記憶障害に関してはモデルマウスを使った報告がいくつかあるが、睡眠障害に関する報告はほどんどない。自己免疫疾患のモデルマウスは、従来は疾患ターゲットであるペプチドを動物に免疫させることで作られている。しかしエピトープやペプチドの選別や免疫期間には大変な労力と時間が必要とされていた。そこで本研究では抗NMDAR脳炎の睡眠障害を解明するために、作製が簡便かつ病状を再現する免疫モデルマウスの作製方法の開発に取り組んだ。本年度は研究代表者が産休・育休を取得して研究活動を中断していたため進捗は遅れているが、予備実験の細胞実験までは完了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究代表者が\産休・育休の取得をしたため研究の進捗は遅れている。復職後はまずは研究生活のリズムを立て直し知識の再インプットに努めた。細胞実験までは完了しており、動物実験への着手は進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞実験が完了したため、次年度は動物を用いた予備実験の完了を目指す。マウスで細胞実験の結果が再現でき次第、本実験の当該疾患のモデルマウス作製に進む予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の産休・育休取得に伴い研究中断が生じたため、使用金額が少なく次年度使用が生じた。産休・育休により研究期間も延長されたため、次年度以降に繰り越して研究を進める予定である。
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