2023 Fiscal Year Research-status Report
ヒト化マウスを用いたステロイド抵抗性アスピリン喘息モデルマウスの作成と病態解析
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23K05609
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
杉江 真以子 公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物応用研究部, 研究員 (90724336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸岡 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (80599358)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ヒト化喘息モデル / ステロイド抵抗性 / アスピリン喘息 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヒト化喘息モデルへ上皮由来サイトカインを投与してステロイド抵抗性を獲得したヒト化マウスモデルを開発し、さらにアスピリンなど非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)により、重症度の高い気管支喘息ヒト化マウスモデルの作製を目指している。本年度の主要な研究成果として、研究分担者である丸岡氏の協力のもと、IL-33を投与されたヒト化喘息モデルにデキサメタゾンを投与することで、ヒト好酸球の浸潤が顕著に抑制されることを確認した。さらに、IL-33とTSLPを同時に投与した場合、デキサメタゾンによる炎症の抑制効果が減少することが明らかになった。次年度以降は。当該モデルを用いてアスピリン誘導性重症喘息モデルを確立し、本喘息病態に寄与するヒト細胞の解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担研究者の協力のもと、ヒト化喘息モデルの作製およびステロイド抵抗性気管支喘息モデルの確立に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、次年度以降にアスピリン誘導性喘息モデルの確立に向けて、NSAIDs投与試験を行い、気管支へ浸潤したヒト細胞の性状および機能解析を実施する。
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Causes of Carryover |
本年度の学会参加予定がキャンセルになったこと、および他の予算で購入していたヒト造血幹細胞を一部使用することができたため、旅費と物品費にそれぞれ残額が発生した。次年度の研究計画として、ヒト造血幹細胞の購入数および作製するヒト化マウス数増加のために、本繰越金を使用する。
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