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2023 Fiscal Year Research-status Report

細胞外RNA受容体ZC3H12Dの細胞内機能解析

Research Project

Project/Area Number 23K05693
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

富田 毅  信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (20302242)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
KeywordsRNA結合タンパク質
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、細胞外RNAのレセプターであるZC3H12Dタンパク質の生理機能解析を目的としている。ヒト培養細胞(293T細胞)における過剰発現系から精製したZC3H12Dタンパク質はその特異的リガンドであるとされるIL1b-RNAと結合するが、IL1bとは無関係のRNAであるアクチン(actb)のRNAとも結合する。このことからは、IL1b-RNAがZC3H12D依存的にNK細胞を活性化するという細胞生物学的実験データを説明できない。ZC3H12D-RNAの相互作用を解析するために、ZC3H12DとIL1b以外のRNAとの結合を調べるとともに、ZC3H12Dと類似したRNA結合タンパク質を精製し、その結合についても調べることとした。これらの結果から、ZC3H12Dの特殊性が観測されることが期待される。研究結果の詳細については、研究結果を含む論文を作成中であるため、論文が受理された後で発表するつもりである。また、ZC3H12Dシグナリングを解析するためのZC3H12D安定発現細胞を作成中である。いくつかの培養細胞にZC3H12Dの発現コンストラクトをトランスフェクションし、ZC3H12Dを安定的に発現する細胞を樹立することを試みている。大多数のものでは、ZC3H12Dの過剰発現により細胞死が起きてしまうため、安定発現株を得ることが非常に難しい。現在、細胞の試行回数を増やしているところである。また細胞外RNAの分子内シグナリングを明らかにするためのChIPアッセイを行うための条件検討を行った。THP1細胞を用いて実験を行い、ホルマリン固定および超音波破砕の条件最適化を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究課題と関連する論文作成を行っており、論文を完成させることを優先させたため。

Strategy for Future Research Activity

現在作成中の論文をできるかぎり早期に投稿する。もし論文がリバイスになれば、そのための対処を行い、論文が受理されるための追加実験等を行う。

Causes of Carryover

一部の物品の納入が遅れたため。次年度使用額は、抗体、リコンビナントタンパク質、タンパク質精製ビーズ等の消耗品に使用する。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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