2023 Fiscal Year Research-status Report
ハバチ類に寄生するヒメバチ科寄生蜂の種多様性と寄生生態の解明
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23K05915
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
渡辺 恭平 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70710474)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 分類学 / 生物多様性 / 寄生蜂 / アジア / 日本 / 害虫の天敵 / 寄主 / 寄生 |
Outline of Annual Research Achievements |
野外(北海道、本州、九州、奄美大島)および標本収蔵機関で調査を実施し、多数の標本資料を得た。それらを分類学的に検討し、一部の種では生態情報を報告した。今年度は特に分類が遅れており、得られる大半の種が国内既知種に該当しないマルヒメバチ亜科のヒメバチを重点的に検討し、3編の論文により以下の23新種を記載、15種を日本から新たに記録することで、分類学的解明度を従来の2倍程度へと大幅に引き上げた。 新種として記載された種:Priopoda macrophyae、Notopygus bicornis、Notopygus japonicus 、Anisotacrus nocturnus、Anisotacrus pulchellus、Euryproctus flavidens、Mesoleptidea amanoi、Mesoleptidea japonica、Mesoleptidea mesorufa、Alcochera nigra、Campodorus albimarginalis、Campodorus japonicus、Campodorus rufidorsalis、Hyperbatus ariminensis、Hyperbatus borealis、Hyperbatus montanus、Hyperbatus nigrifemur、Lagarotis nigra、Lamachus montanus、Leipula pulchra、Mesoleius morishitai、Perilissus autumnalis、Lethades kanagawensis これらのうち、Priopoda macrophyaeは森林害虫トネリコクロハバチの重要な天敵である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
懸案であったマルヒメバチ亜科の解明度が一気に解明されたため。一方で、異常気象が続き、ハバチ類の活動する春から初夏の期間が短くなり、野外サンプリングがうまく行かない例もあり、標高や調査地を当初計画から柔軟に変更しなければいけない場面が出ており、この報告を入力している時点でも春が異常気象であり、サンプリングは若干うまくいっていない面がある。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続きサンプリングや飼育、研究成果のアウトプットを進める。
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Causes of Carryover |
旅費や物品購入費の残額として16,959円が残ったが、これについては次年度の消耗品購入に充てる予定である。
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Research Products
(7 results)