2023 Fiscal Year Research-status Report
日本における遺体損壊事例、いわゆる「バラバラ(殺人)事件」の法医人類学的研究
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23K05957
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
坂上 和弘 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, グループ長 (70333789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 登 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60282125)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 法医人類学 / 死体損壊 / 殺人 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)現代日本における遺体損壊事例の情報を集約し、それらを分析することによって、日本における遺体損壊がどのような目的で、どの部位を、どのような成傷器を使い、どのような方法で行われたのか、を明らかにする、2)法医人類学の分野で利用されている、損傷の痕跡から成傷器の種類や用法を推定する方法が、日本で市販されている成傷器、特に日本製鋸でも当てはまるかどうかを検証し、もしあてはまらないとしたら、新たな基準としてどのようなものが提唱できるのか、実験的に検討する、というものである。 1)に関しては、各警察機関の協力を得て、これまで30件の事例を集めることができた。これらの精査を行い、使用された利器を参考に実験に用いる利器の選別と購入を進めている。 2)の実験は、切断対象や実行者の選定などを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、予想していたよりも多くの事例を収集することが出来ており、それらの情報を集約しているところである。また、実験用の利器の選定と切断対象(豚)の入手方法も確立できた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで収集した事例の集約を行い、利器や切断方法の調査を進める。また、事前実験を行い、実際の実験を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は各警察機関への出張費を想定していたが、多くの事例では先方に赴くことなく情報を入手できた。また、実験用の豚の入手経路がかなり安く入手できることになった。以上のことから、使用額が著しく少なくなった。
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