2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K05975
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
伊藤 泰行 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70710573)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | タウ / 神経幹細胞 / リン酸化プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
微小管結合タンパク質Tauは加齢やアルツハイマー病で過剰にリン酸化されて神経原線維変化を形成することが知られているが、本研究ではリン酸化Tauは胎生期の神経幹細胞に多く存在することを見出しており、その生理的な役割を明らかにすることを目的としている。 本年度では以下の点を明らかにした。 ・リン酸化変異体Tauは正常な細胞分裂を妨げる。 ・細胞周期の同期によってリン酸化Tauが顕著に増大する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リン酸化変異体が細胞分裂に顕著な影響を及ぼすこと、神経幹細胞の細胞周期を同期した際、抗体を用いない方法でリン酸化Tauが顕著に増大することを直接確認することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は下記項目を実施する。 ・分裂過程におけるリン酸化Tauの動きをライブイメージングで捉えることで、相互作用分子との時空間的な挙動を明らかにする。 ・胎仔脳への遺伝子導入法を用いて、ノックダウンやリン酸化変異体の過剰発現による神経幹細胞分裂に障害が起きるかを確認する。
|