2023 Fiscal Year Research-status Report
Neural circuits of the insular cortex generating contentment
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23K06014
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
竹本 誠 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20543408)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 島皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでに、欲求行動の一つである渇水時飲水行動の抑制および促進を制御し得る大脳皮質由来神経回路を同定してきた(Takemoto et al. (2023) iScience)。本研究では、満足の生成に寄与する神経回路の同定を目的としている。本年度ではまず、快情動を生み出し得る大脳皮質由来神経回路をマウスで同定するために、アデノ随伴ウイルスベクターによる神経回路標識法を用いて、これまでに知られている報酬系への連絡経路を有するニューロン群を探索した。その結果、島皮質およびその他の大脳辺縁皮質において候補となるニューロン群を見出した。さらに、これらのニューロン群が有する下行性神経回路の役割を明らかにするために、オプトジェネティクス法を用いて、神経回路刺激による情動行動への影響を解析しており、次年度にもこれを継続して行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の想定とは異なる候補神経回路を本年度の研究において見出し、当該新規神経回路の解析に優先度をシフトすることとなったため、当初の計画よりやや遅れを生じているが、計画を変更したことにより、研究課題の核となる快情動の本質により深くアプローチ出来ることが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、当初の計画とは異なる新規神経回路に着目していくものの、従来の計画と同様にオプトジェネティクス法およびケモジェネティクス法を用いて、行動レベルでマウスにおける快情動のメカニズムを明らかにしていく。
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