2023 Fiscal Year Research-status Report
ウラルカンゾウ筒栽培におけるストロン伸長要因の解明
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23K06186
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
三宅 克典 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (20597687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢作 忠弘 日本大学, 薬学部, 助教 (40632766)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | カンゾウ |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究でのウラルカンゾウの栽培期間は2年であり、本年度はその1年目にあたる。 筒栽培の植え付けのため、3系統のウラルカンゾウのストロン挿しによる苗の育成を行い、竹から製した筒と塩化ビニル製筒に植え付けた。試験区ごとに土壌センサーを組み込み、水ポテンシャル等をモニタリングしている。 9月に地上部を計測した結果、竹筒に対して塩ビ筒のほうか若干生長が良かった。 また、研究開始前年度から栽培をしていたウラルカンゾウについては、収穫を行い、地下部の計測、グリチルリチン(GL)含量の定量を行った。結果、地下部生重・GL含量は3系統のいずれにおいても竹筒>塩ビ筒であった。特にストロンについては、塩ビ筒でほとんど得られなかったのに対し、竹筒では地下部全体の重さの4割程度を占める系統もあった。本研究の動機である「竹筒を用いると塩ビ筒よりもストロンが伸長する」を裏付ける結果であり、ここで得られた豊富なストロンを用いて次年度RNA-seq用の筒栽培を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度のストロン挿しでの発根率があまり良くなかったため、栽培1年目のRNA-seqを実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1年栽培のRNA-seq以外は順調に進んでいるため、それらは継続して実施する。実施できなかった1年栽培のRNA-seqの代替として、研究期間2年目、3年目に実施する。
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Causes of Carryover |
1年栽培でのRNA-seqが実施できなかったため。計画では1年目と2年目に実施するとしていたが、2年目と3年目に実施する。
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